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昨年にひき続き登場のトモフスキー。20年近いキャリアを持つ大ベテランだけあって、登場の仕方も一味違う。なにしろ舞台転換のリハーサル中にステージに現れて、「あと10分後にライヴ出るんだけど、5曲目と6曲目のつながり部分を演奏したいと思います」と練習を始めちゃうんだから。さらに、「じゃあ、3曲目のコーラスを教えるから、みんな歌ってみて」と自ら前説をつとめ、15:30になった瞬間、「15:30になったぞー!」とそのまま本番スタート。なんつうアットホームさなのだ! 昨年のCOUNTDOWNフェス一曲目は“うたう41歳”だったが、今年のスタートはもちろん、“うたう42歳”だ。「ニョロニョローって始まっちゃったけど、みんなちゃんとライヴに入れてる? 『これ、本番?』とか思ってるだろうけど、本番だからなー!」と、長年バックを務めるサードクラスに、双子の兄=はること大木温之(Theピーズ)が加わったバンドを従え、珠玉の名曲たちを包容力たっぷりのヴォーカルで歌い上げていく。余裕があるおっさんの鳴らすロックって、なんでこんなに心地よいんだろうか。笑顔のオーディエンスを残して、颯爽とステージを去っていったトモフスキー42歳。さすがです。(上田智子)