さっきはビークルのステージに乱入して、早くもEARTHを掻き乱してくれたユアソン。サウンドチェックの段階から「リハから本気、これ基本！」とジュンジュンは言い放ち、その気合いが半端じゃないことを教えてくれる。なんてったって初のEARTH STAGE。冷静になれと言うのが、この男たちには土台無理な話。それを証明するかのように、なんとオープニングからいきなりの“ブガルー超特急”。バキバキのスカ・リズムが、幕張に鳴り響き、オーディエンスを踊り狂わせる。そして「大晦日にこれだけは言わせてください。止まると死ぬぞ！」という、挑発的 MCから突入したのは“MOVE OR DIE”。今年リリースされた最新アルバム『THE ACTION』のモードを象徴するパンキッシュなナンバーだが、ライヴだとその暴走っぷりに歯止めがきかない。度肝を抜かれたのは中盤の“SUPER SOUL MEETIN’”。渾然一体となるリズム隊、トロンボーン、ギター、そしてオルガンの怒涛のアンサンブルは、「今日のユアソン、ちょっと神がかってんじゃないか」と思わせるレベル。でもいたってマイペースなジュンジュンいわく「何か今日は自分の部屋に大勢の友達が遊びにきたような感じ」。こんなデかい家あるかよ！とツッコミたくもなるが、今日の彼らのステージを観れば思わず納得。この巨大なEARTH STAGEを、完全に自分たちの「ホーム」にしている。“A MAN FROM THE NEW TOWN”でクライマックスを迎え、ラストはメンバー全員がステージ上でシェイクヒップしながら踊りまくり、本日の巨大な「ホーム・パーティ」は終了。完全にEARTHを掌握しちゃいました、ユアソン。（徳山弘基）