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年明けしょっぱなからMOON STAGEを沸かせたのは、沖縄発のテクノバンドRYUKYUDISKO。メンバーが登場するやいなや“KAJI NU UTA”が鳴り響くと、会場は一気に琉球の青空の下へトリップ。その後も「ハイヨ琉球!」の掛け声と共に観客全員がダンス、ダンス、ダンス! 途中、民族楽器を巧みに操った圧巻のセッションも挟みつつ、張りのある仲村奈月の歌声が心地よいナンバーの連続で息つく暇なくラストへ。気づいた頃には満員御礼、 COUNTDOWN JAPAN初出場ながら、観客の心をグッと掴んで去っていった。



爽やかな琉球テクノの余韻が残るMOON STAGEを、一転してサイケデリックなダンスホールに変えたのが髭(HiGE)だ。キラーチューン“白い薔薇が白い薔薇であるように”で早くもグラマラスな髭ちゃんロックンロールが走り出すと、「2006年の一発目に俺の世界を見たいと思わないか?」という色気たっぷりのMCで会場を煽り“ダーティーな世界”へ。次の“ギルティーは罪な奴”では、何故かサンタ(!?)の格好をしたDr.のコテイスイが拡声器を片手に叫びまくる! だがその後、一転してグルーヴィーなミドルチューンで観客をまどろみの境地へ連れ去る手腕には脱帽。最高にクールでセクシーなバンドの魅力全開だ!



カウントダウンも終わり、疲れもピークに差し掛かる2:40。そんなディープな時間にtobaccojuiceは極上の癒し空間を提供してくれた。一曲目は“幸せの海”。ミドルテンポのレゲエのリズムが、会場全体にグッドヴァイブレーションを引き起こす。続く“幻メルヘンシティ”“レインコート”でも、松本の透き通った歌声と3ピースながら重厚なサウンドにMOON全体がうっとり。MCで終始「今日はホントに楽しいんだ」と語るVo.松本は心底楽しそうで、その姿を見ているだけでも心が浄化されるようなピースなムードに満ちた時間だった。



そして3日間にわたって熱狂のライヴが披露されたMOON STAGE、大トリを飾るのはYOUR SONG IS GOOD! 会場には、開演前からフロントマンのサイトウが「まだだよ」と制するほど熱気ムンムンのオーディエンスで溢れている。そう、みんな宴の最後であれ湿っぽい空気なんて欲しくないのだ。最後だからこそ、彼らの最っ高にオバカでハイテンションなライヴで思う存分ジャンプしまくりたいのだ。その期待に応えるように、バンドは“2.4.6.6.1.64”“UNDER THE SEA”とパーティーチューンの連続でオーディエンスを休むことなく踊らせる。ラスト“SUPER SOUL MEETIN’”のコール&レスポンスは、この日最もMOON STAGEがひとつになった瞬間ではないかと思わせるほど感動的だった。そして愛あるアンコールに応えた後、大円団は終わりを遂げた。いつまでも興奮冷めやらぬMOON STAGEに、今年もよい年になりそうな予感がビンビンした。(齋藤美穂)