メニュー


HiGEと年越しカウントダウンすることを選んだお客さんたちが続々とCOSMO STAGEに集合! 暗転すると、SEに負けないくらいの歓声が起こった。轟くビートと渦巻くエレクトリック・サウンドに合わせて不敵なステップを踏んだ須藤寿(Vo・G)が「Are you ハッピー??」と呼びかけて始まった1曲目は、もちろん“Are you ハッピー??”。みんな恍惚の表情で踊り始め、場内は異様な昂揚感に包まれていった。「サンキュー2010!」、須藤が叫んで突入した2曲目“虹”では、お客さんたちが掲げた腕が、晴れやかに揺れる。まるでみんなで2010年に「さよなら!」と手を振っているかのような、そんな感動的な光景だ。
「最高だね。なんつったって、僕たちがいて、君がいるから。一緒にカウントダウンして祝ってくれる? おや。ちょっと時間があるから……おしゃべりしようぜ!」と、須藤の咄嗟の提案でメンバーそれぞれ挨拶が始まったのだが、その矢先にカウンターがステージの左右に登場。残り10秒が表示されたところで場内一丸のカウントダウンが始まった。2011年になったところで祝砲となる銀テープが発射! カラフルな巨大風船がフロアに投下されて幕を開けた2011年の第一発目のナンバーは“テキーラ!テキーラ!”であった。盛り上がりながら熱く身体を揺らしていたら、いつの間にかセクシーなバニーガールがステージ上でお尻を振っている! 正月早々、なんて素晴らしい眺めなんだろう……。バニーガールと絡んだりしながら、いつにも増して悩ましげに身体をクネらせる須藤のステージングが、フロアの興奮を天井知らずに加速させていく。
須藤もギターを弾いてビートを分厚く上塗りした“ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク”は、ハイテンションな雄叫びを上げながらお客さんたちが開放的にジャンプしまくっていた。その熱気を受けて始まった“ロックンロールと五人の囚人”は、スピード感たっぷりにドライヴするサウンドが超快感! フロアで掲げられた大量の腕から伝わってくる場内のパワーが、とにかく凄まじいことになっていた。
「今年もみんなのおかげで良い1年を送れそうです。今年もたくさん音楽を聴いて踊ろうぜ! みんなの歌、みんなのことだよ」と須藤が紹介して始まったのは“ハートのキング”。狂おしいメロディがジワジワと迫り、壮大なクライマックスへと突入して行く展開が神々しかった。「真夜中だね。僕たちの夜が続くよ! 2011年の僕たちの夜がいつまでも続くよ。それはまるでダーティーな夜のようだよ。みんなで行こうぜ!」と須藤が語ってスタートしたラスト曲は“ダーティーな世界(Put your head)”。この曲を浴びながら皆が一つになり、踊りまくったあの巨大なエネルギーは、じつに明るい光に満ちていた。2011年はいい年になりそうな気がしてきた!(田中大)