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 カウントダウンの興奮さめやらぬ中、緑を基調にした煌びやかなマントをまとったロックのGOD=忌野清志郎が登場! 《ロックンロールの神様 俺にはついてる》というフレーズ、そう“ROCK ME BABY”だ! EARTH STAGEは、瞬く間に祝祭ムード一色に。キラキラした甘酸っぱさが心を射抜く“トランジスタ・ラジオ”、たおやかな名バラード“仕草”、そして“スローバラード”はいつも以上にセンチメンタルでエモーショナル、新年早々胸を強く強く締めつける。合間合間に盛大なコール&レスポンスをはさみつつ、“雨あがりの夜空に”“キモちE”、ラストは数万人が跳んだ“JUMP”という鉄壁の流れでもって、年明け1発目のアクトは大盛り上がりで幕をとじた。






 RIP SLYMEのRYO-ZとILMARI、m-floのVERBAL、WISE、NIGOによるスペシャルユニットの貴重極まりないライヴだけに、どこか緊張感が漂った満員のフロア。アルバム『BEEF or CHICKEN』のオープニングのごとく、BEASTIE BOYSのアドロックの声が轟き、広いステージに牛柄のターンテーブルひとつというシンプルなセットの中、4MC+1DJの姿が浮き上がる。小気味よく、世界の気鋭アーティストたちと生み出したトラックを繰り出していく。コーネリアス・プロデュースの“moon the world”では、メンバーそれぞれがアドリブをまじえ自己紹介ラップを披露、“You Know What Time Is It!?”ではフロア全体が大合唱&心地よさそうに体を揺らす。ストイックなまでに尖ったビートとスキル爆発のラップ、そして圧倒的な華々しさにうちのめされたステージだった。(小松香里)