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「キングがやってくる!」と観客をあおる、“KINGのテーマ”に迎え入れられて、0:48、悠々とエレガントに、我らがロックの王様、遂に登場! 鮮やかなグリーンのスーツにラメのシャツをキメて、文字通りのスター=忌野清志郎が、“雨上がりの夜空に”をうたう。間奏のたびに、フロアからは大拍手が巻き起こった。そこへ“トランジスタ・ラジオ”を畳み掛ける。「熱いぜベイベー! 賀正! アケオメ! サンキュー幕張ベイベー。迎春! 年明け一発目にここでやれて、とてもうれしい」と、あの唯一無比の清志郎節でのMC。最高にグラマラスでキュートで、完璧にかっこいい。“WANTED”(ニュー・アルバムから)、“スローバラード”、そして“胸が張り裂けそう”。ステージを左右にひっきりなしに往復し、しゃがみこんだりお尻を振ったり突然立ち止まってみたり……一時たりともじっとしていない。切ないと胸が苦しくなったり、幸せを感じると自然に頬に赤みが差したり……心と体とは一体であるという当たり前の事実を、この人はまざまざと見せつけてくれる。だから、エネルギーが湧いてくる。楽しくないわけがない!
「聞いてくれ、夕べ彼女会ったんだ。別れたいっていうんだ。こんなに愛しているのに。最後に一発やらせてくれと頼んだ」「すると彼女はあきれたように、あなたのそういうところがあんまり好きじゃなかったと言った」「じゃあ3発!」という問わず語りの繰り返しに観客は大受け。「最後に一発やらせてくれー!」で“キモちE”へ。アップ・テンポにアレンジされた“上を向いて歩こう”、そしてラストへ。「世界中がおかしくなってると思わないかいベイベー? この国も戦争をしようとしてるんだ、幕張ベイベー。だから、元旦の夜明け前に、みんなに聞きたいことがあるんだ。愛し合ってるかい?」。何度も問われ、そのたびに全力で両手を挙げて応えるフロア。「最後に熱いラヴソングをやります」で“Baby何もかも”。無敵のロック・ショウだった。(大前多恵)

「新潟の地元仲間です。もう3日間楽しみまくり。
カウントダウンはスカパラでハイタッチしてました!!」