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 不穏なコードと切迫した歌が奈落の底へデッドヒートを繰り広げるような“チャランボ”一発で、さっきまでの175Rのピースフルなモードから一転、テンパりまくった痙攣ダンス・ロック・フロアへと化したGALAXY STAGE。そう、スパルタローカルズのお出ましだ。“ピース”にしろ“GET UP!”にしろ、スパルタの異形のロックが多くのオーディエンスにとってのダンス・アンセムになりえていることが、なんだか無性に嬉しい。「低所得者のみなさん元気ですか! 虐げられてますか! あのー……ドンマイ! それぞれあるよいろいろ。みんないろいろ背負っとうからくさ。『からくさ』って(笑)」という安部コウセイの博多弁丸出しの逆ギレMCが、このスパルタ時空のもとでは心地好く響いてしまう。「あのー、踊ってます? バシーンと踊ってます? もう転がって帰ったっていいわけですから。もっとこう、ケダモノみたいになってもいいわけですから!」。“トーキョウバレリーナ”の「マイノリティー!」も“ばかやろう”も、GALAXY一体となった大合唱によって、未曾有のエネルギーを孕んだ反逆のロックンロールに姿を変えていく。最後は名曲“水のようだ”で濃密な余韻を残して、終了。最高!(高橋智樹)