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2008年、シングルが続々タイアップを決め、ファースト・アルバムがオリコンチャート1位を記録するなど、ブレイクスルーを果たしたSuperfly。今年を象徴するアーティストのひとつといっていいと思う。COUNTDOWN JAPAN初登場で、いきなりのEARTH STAGEという事実が、その勢いを象徴している。ユニット名をカーティス・メイフィールドの曲名から取ったというところからも分かるとおり、70年代のアメリカン・ロック、ソウル・ミュージックに影響を受けた重厚なサウンドが特徴だ(フリートウッド・マックのカヴァーとかやっているんだぜ)。バンドが演奏を始めたところに、大歓声のなか越智志帆が登場。ひらひらとしたワンピースに、トレードマークのヘアバンド。卓抜な歌唱力にいきなり圧倒される。声量はもちろん、フェイクの入れ方や細かい表現にいたるまで、まさに歌に選ばれた人という感じのパフォーマンス。磐石なバンド・サウンドと相まって、かなりの存在感である。そして、惹きつけられるのはその声だけではない。歌いながら見せる眩しい笑顔は、歌うことを心から楽しんでいる彼女の気持ちをよく伝えていた。その楽しさは、フロアを埋め尽くした観客にも、確実に伝播していた。(小川智宏)