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ツイン・ギター/キーボード/コーラス/ベース/ドラムという編成から繰り出される"Alright!!"の分厚いアンサンブルを貫いて飛ぶ、越智志帆の強烈なボーカリゼーション!「(去年の)カウントダウンとか初めてだったんで、段取りとか大丈夫かな?って心配で前の日から眠れなくて、でもみんなにうまいことカウントダウンさせてもらうことができて、おかげでいい1年になりました!」とMCで語っていた通り、昨年はEARTH STAGE最終日のカウントダウンを堂々務めたSuperfly。今年は初日からEARTH STAGEにオン・ステージ! ロック・モード全開のまま"誕生"でフロアを揺さぶり、"マニフェスト"のパワフルな高音シャウトでオーディエンスのハートをびりびりと震わせていく姿はまさに圧巻だ。「たくさんのお客さんが駆けつけてくれてすごくうれしいです!」と志帆も満足げだ。文字通りたくましく野に咲く花のように凛として咲き誇る"Wildflower"の歌声! タフなギター・リフとデッドヒートを繰り広げるようにエモーションの高みを目指して燃え上がる"Free Planet"のシャウト! EARTH STAGE丸ごとハイジャンプに導く"タマシイレボリューション"の圧倒的なヴァイブ! 今や日本のシンガーの新たなスタンダードと呼べるまでに成長した彼女、とにかく1曲1曲で放射するエネルギーがすごい。聴く者すべての身を焦がし情熱に点火しながら、目の前のローファイな日常を一気にハイビジョン級にハイパーな風景に塗り替えていくような覚醒感! 「まだまだ踊れる?」と"Dancing On The Fire"を歌い上げる頃には、幕張メッセは誰にも止められないダンス・ロック超特急状態に陥っている。「やっぱライブはいいね!」とにっこり笑う志帆。「来年はさらにパワーアップしたSuperflyをお届けできると思いますので、期待しててください! 来年がみなさんにとって素晴らしい1年でありますように……」という言葉とともに歌われたラスト・ナンバーは、最新シングル曲"Eyes On Me"。デビュー当初の60~70年代ロック・テイストを完全に血肉化し、2010年・日本を揺さぶる問答無用の「Superflyの音楽」を確立した今年の彼女を象徴するような名バラードが、どこまでも華麗に、伸びやかに響き渡っていた。(高橋智樹)