メニュー


3 ピース・ガールズ・バンドということでは同じだが、前の出番のつしまみれとはあらゆる意味で対照的な少年ナイフ、こちらも昨年に続いてのCOSMO STAGE登場だ。今年は現ラインナップで初めてのアルバム、その名も『Super Group』をリリースし、鉄壁トライアングルの健在ぶりを見せつけたナイフ。ライヴのほうももちろんさすがの安定感である。ギターを弾きたおすなおこさんもめちゃくちゃ楽しそう。ナイフを見るといつも「ロックンロールって楽しいじゃん」と素直に思える。何よりもバンドのなかで「ロックンロール」と「楽しい」が直結している。そういう境地に到達できたバンドって、日本だけじゃなく海外にもそうそういないよな。と思いながら観ていた後半、「日本のアンガス・ヤング」として呼び寄せたビークル・カトウタロウとともにAC/DC“フー・メイド・フー”をカヴァーするというサプライズが。そうか、AC/DCだ。ロックンロールのクリシェと正々堂々向き合い、その上で思いっきり楽しいロックを鳴らす。少年ナイフも、まさにそういうバンドだ。そういうところに立っているからこそ、バーベキューやバナナチップスを題材に最高のロックンロールを生み出すことができる。最高。(小川智宏)