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この12月にワンマン・ツアーを大成功に収めたばかりの道産子3ピース・バンド、tacica。昨年発表された1stミニ・アルバム『Human  Orchestra』がリリース直後から大きな反響を巻き起こし今最も期待値の高いニュー・カマーであるとは言え、数千人キャパでのライヴとなるとまだ未体験ゾーン。しかし、一昨日の幕張COSMO STAGEで確かな手ごたえを得たtacicaのライヴは、想像以上の鮮烈さでもって大阪の地を揺さぶった。

“タイル”、“コオロギ”、“人間1/2”と、ナイーヴだが説得的なメロディをただひたすらに届けた序盤。ひと息ついて猪狩(Vo&G)がポツリとMC。「すごい、楽しいです。……楽しい?」。即座に「楽しいー!」とフロアから投げ返されると、「すごい、良かった(笑)」と安堵の表情を浮かべる。「広いっすね……。全然年末って感じがしなくて……」と、相当な重圧の元でこのステージに挑んでくれたことが伺えたが、そのステージングは物怖じするところの一切ない、秘めたるポテンシャルを感じさせてあまりある堂々たるもの。“クローバー”で響かせた先鋭的でスリリングな3人の掛け合いは鳥肌ものだったし、終演後深々と頭を下げる3人には万雷の温かい拍手が贈られた。来年4月27日には大阪でワンマンも決定だって!