「トータス松本と彼のジュークボックス」編成でEARTH STAGEに臨むトータス。60s風なレイドバックした演奏が響く中、でっぷりした紫スーツ男が……いや、あれはトータス本人!? というフロアの戸惑いと笑いを、マディ・ウォーターズ“I'M YOUR HOOCHIE COOCHIE MAN”とオーティス・レディング“HARD TO HANDLE”のカバーで高らかな絶賛に変えていく! 肉襦袢を脱いでそのまま“エビデイ”でシンプルなポップ・ソングを歌い上げ、「年の瀬をいい形で迎えられないんじゃないかと不安な人もいると思うけど、簡単ですよ。いい音楽聴いて、好きな人に出会って、楽しく盛り上がればいいんですよ!」とフロアに熱く呼びかけるトータス。アコギをかき鳴らして熱唱した“ミュージック”も、怒濤のコーラスで数万人を巻き込んだ“明星”も、1音ごとに幸福と希望に1歩1歩近づくようなタフな輝きに満ちている。「最後、こっぱずかしいくらいのラブソングを歌います!」と“夢ならさめないで”をしっとりと聴かせて終演……かと思いきや、ウルフルズ“いい女”同様、バンドの熱演に導かれて何度も再登場するトータス! 日本屈指のソウル・マン&フロントマンとしての本領発揮の、充実のステージだった。(高橋智樹)
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