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サウンドチェックの段階から“Delight Slight Lightspeed”などの一節を演奏して早くからフロアを踊らせていたavengers in sci-fi。けれど当然その本領が発揮されたのはステージが始まってから! “Wonderpower”で木幡(Vo/G)のギター・リフによってオーディエンスのテンションを一発で上昇軌道に乗せた後、稲見(Vo/B)の拳を突き上げるアジテーションによって、フロアは早くもダンス天国へ様変わり! 続く“Universe Universe”では木幡がキレのあるステップを踏みながらギター・ソロを繰り出し、“Nayutanaized”では長谷川(Dr)の生み出す細かいハイハットのビートに乗って木幡と稲見がステージ上を縦横無尽に駆け回る! 中盤には、「あのー、MOONどころか、木星ぐらいまで行けそうです!……いや、木星まではまだ行けねえな。金星ぐらいかな。金星まで一緒に行ってくれるスペシャル・ゲストを呼んでいます」という木幡のMCから、the chef cooks meの3人がパーカッションとして登場! そして「ビートの数だけ抱きしめてくれますか? 震えるほどビートしてくれますか?」というコールから“Before The Stardust Fades”に突入! the chef cooks meの3人が入ることによって強度を増した全方位型のダンス・ビートに、フロアはたまらずダンス!ダンス!ダンス! 続く再び3人になっての“Beats For Jealous Pluto”では、まるで宇宙遊泳をしているかのようにステージを飛び回り、最後はキラー・チューン“Homosapiens Experience (Save Our Rock Episode. 1)”を発射! オーディエンスは最後の力を振り絞らんばかりに、ものすごい勢いで踊り狂っていた。演奏を終え、彼らが去っていった後のフロアには、いつまでも後を引きそうな甘い余韻が漂っていた。(前島耕)