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SEの“ROLLER COASTER -CubismoGraficoMix-”とともに沸き起こったオーディエンスからのコールで大歓迎されたSHAKALABBITS。MAH(Dr)のドラムが先陣を切り、“ROLLIE”が華麗にスタート! キュートさと噛み付くようなアグレッシヴさをスリリングに切り替えるUKI(Vo)の歌声が、冒頭から冴えまくっている。2曲目“NACHO ROLL”は緊張感溢れるギター・リフとヘヴィなビートに彩られながら厳かにスタートし、激しいタテノリへと転じる様がスリリング。お客さんたちの激しいクラップが、バンドの演奏に負けないくらいの勢いで轟いた。
KING(B)の煽りのシャウトを浴びながらみんなが汗だくでジャンプした“Soda”の後に、本日最初のMC。「今年も夢中になってバンドを楽しみました。どうもありがとう。上京してバンドを始めた頃は、バイトとバンドをグルグルしまくって、がむしゃらに楽しんだけど心の余裕がなかった。田舎にいた時は星を見て励まされたりしてたんだけど。でも、東京に来てからは星を気にも留めなくなっていたのね。どうせ東京は星なんか見えないんだろうなって。でも、ある時、ふと見上げたら星が目に飛び込んできたの。わたしが単純に星を見つけようとしていなかっただけなんだなと。色眼鏡をかけてたら見えなくなることっていっぱいあるんだと思う」。そんなUKIの言葉を経て始まった“満天の星を探そうとも空は見ない”では、優しいメロディに合わせて、お客さんがあたたかく横に揺れた。
TAKE-C(G)の重心を落としたギター・リフがヒリヒリと身体に沁みる“D.D”。サイケデリックな妖しさを帯びながら壮大に展開した“ダズリングスープ”。太く刻まれるビートが全身を思いっ切りブルブルと震わせてくれた“MutRon”。濃厚な3曲を披露し終えると再びMC。「来年は兎年ですから、子だくさんの兎のように曲をたくさん生み出していきたいです。みなさんの笑顔がずっとずっとずっと続きますように!」。UKIの言葉の後に始まった“MONSTER TREE”は、フロア全体を特大級のシンガロングとクラップが包んだ。そして、ラストの曲は“Pivot”。痛快なスカのリズムを感じながら、メンバー4人とお客さんが一丸になって美しいクライマックスを実現していた。(田中大)