メニュー



開演前から溢れんばかりのオーディエンスが集まったMOON STAGEに登場したのは、miwa!
イエローの伊達メガネ(?)&ハートプリントのピンクシャツという、見るからにポップな出で立ちで現れると、まずは「こんばんはー、miwaでーす!」と元気に挨拶。そのまま1曲目“リトルガール”へ突入すると、ステージを右へ左へと動き回りながらキュートな歌声を響かせていく。「もっともっとイケるかぁ!」と声を張り上げ、オーディエンスを果敢に煽り立てることも忘れない。続く“441”では、涼やかなアコギサウンドの上でキラキラと舞う歌声に、満場のフロアからハンドクラップが沸き起こる。後ろを振り返ることを忘れたかのように前へ前へと突き進むパワフルなロックンロールは、聴いているだけで自然と勇気が漲ってくるようだ。メランコリックな心情を綴ったバラード“don’t cry anymore”であれ、キッと前を見据えて凛とした歌声を放つmiwaの佇まいに、ネガティブな要素は一切ない。小さな身体を目一杯動かしながらでっかいアコギを掻き鳴らす姿は、頼もしいほどである。「こっからもっと盛り上がっていきますか! 皆さんの声を聞かせて!」とスタートした“FRiDAY-MA-MAGiC”からは、ソリッドなリフとビートが衝突しながら疾走する骨太なアメリカン・ロック・サウンドが炸裂。さらに“chAngE”へと畳み掛け、MOON STAGE中のタオルが旋回する壮絶な熱狂空間を生み出してしまった。ラストは“春になったら”のカラフルなサウンドでフロアを大きく揺らして大団円。ポップ→ロック→ポップへと縦横無尽に推移するジェットコースターのような展開で、熱狂のグラデーションを生んでいくライヴ・ポテンシャルの高さはやはり本物である。元気度120%のアクトで2011年を締め括ってくれたmiwa、本当にありがとう!(齋藤美穂)