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リハの段階からハスキン・ナンバー“#4”をぶっ放して早くからオーディエンスを狂喜させていた、いっそん(Vo・G)率いる磯部正文BAND。田渕ひさ子(G/bloodthirsty butchers、toddle、LAMA)、戸川琢磨(B/COMEBACK MY DAUGHTERS)、下村亮介(Key/the chef cooks me)など、ゴージャスなメンツを揃えたお馴染みのバンド・メンバーのうち、この日は体調不良により恒岡章(Dr/Hi-STANDARD、CUBISMO GRAFICO FIVE)が出演キャンセルに。急遽その代わりを務めたのは、今日ヒダカトオルバンドでもプレイした、「かつてHUSKING BEEをコピーしていた男」山崎聖之(HARDCORE FANCLUB)だ。ライヴのオープニングを飾ったのは“Sound in the glow”。その後も“find”“Polyodomino”を発射して、グイグイとMOON STAGEをヒートアップさせていく彼ら。続くMCではいっそんが、「すごく長い時間がかかることだと思いますが……」と、現在HUSKING BEE時代の盟友・ドンドンこと平林一哉と音源制作中であることを発表。そして震災以降東北にライヴをやりに行ったことを語り、「石巻に行ったとき、その帰りにずっと頭の中で流れていた曲をやらせてください!」と“琴鳥のeye”へ。いっそん&田渕のコーラス・ワークとキラキラ輝くグッド・メロディが一体となり、強烈なエネルギーを発しながらフロアに迫っていく。気がつけば、なんとここまで10月リリースの最新ミニ・アルバム『Deliver』からの楽曲のみという、超強気のセットリストで駆け抜けた磯部正文BANDである。続いて、「せっかくMOON STAGEにお邪魔してますから」といういっそんのMCから掻き鳴らされたのは、ハスキン・ナンバーの“THE SUN AND THE MOON”! これにはたまらず、フロア中の拳が勢い良く突き上がる! そしてあっという間にたどり着いてしまったクライマックスの“符思議なチャイム”を終え、「良いお年を! また会いましょう!」とフロアに向けていっそんが挨拶。僕らの心を明るく照らし出すいっそんのグッド・メロディは、やっぱり今年も圧勝でした!(前島耕)