最終日EARTH STAGEの3番手は、昨年のCOSMO STAGEから一気にジャンプ・アップを果たしたONE OK ROCK！　数万人規模の大歓声にのってTaka(Vo)、Toru(G)、Ryota(B)、Tomoya(Dr)の4人がステージに登場。さあ、いざライヴ開始！……というところで、機材トラブルが発生。ステージ上の異変に気がつき、場内に不穏な空気が流れだす。しかし、そんなことでは決して止まらないのがONE OK ROCK。何とか再開の目処を立て、円陣を済ませ、「今日は31日です！　今年最後の日です！　だから最高の夜にしたいんです！　お願いします！」といきなりの超級アンセム“アンサイズニア”でライヴがスタート！　「みなさんの声をこのステージに届けて下さい！」というTakaのコールから、EARTH STAGEに巨大なシンガロングが巻き起こる！　続く“恋ノアイボウ心ノクピド”では、Toruの怒涛のディストーション・ギターとRyotaの一撃必殺のスラップ・ショットが真っ向からせめぎ合う！　そして、続いて“LOST AND FOUND”へ！

その後も、ツーバスになり破壊力が増大したTomoyaのビートがフロアを揺らした“未完成交響曲”や、Takaがモニターにのぼって絶唱を届けた“Re:make”など、フロア対応仕様の轟音ナンバーを次々とたたみ掛け、オーディエンスのヴォルテージをレッド・ゾーンに導いていく４人。「友達のために作った歌があります。今日はここにいるみなさんに向けて歌いたいと思います」というMCから披露された“C.h.a.o.s.m.y.t.h.”では、曲の途中でTakaが「これから先も一緒に頑張ってこうぜ！」とシャウト。そこから突入した壮大なクライマックスでフロアに「共闘」ムードが広がっていく様は、本当に感動的であった。続くMCでTakaが「今年はこうして大きなステージに立たせてもらうことができて、バンドマンとして誇りに思います！」と喜びを爆発させ、「頭振るのは好きですかみなさん！」と“NO SCARED”へ流れ込み、数万人を一斉にヘッド・バンギングさせる。そしてそのままの勢いで“Rock, Scissors, Paper”をぶちかまし、“完全感覚Dreamer”で耳をつんざく特大ボリュームのシンガロングを噴出させてフィニッシュ！　機材トラブルという逆境に直面しながらも、それでも「勝ち」を狙うライヴを展開し、そして実際に圧勝してしまったONE OK ROCK。逆境に打ち勝つ彼らの姿に大きな勇気をもらった渾身のアクトだった。(前島耕)