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sleepy.abのライヴを冬の夜、しかも一年の最後の大事な日に観られるなんて、なんとも贅沢! サウンドチェックでは、山内憲介(G)が、あの要塞のようなエフェクターを準備しているのが見えてわくわくする。そして、津波秀樹(Dr)のカウントから始まったのは、今年2月にリリースされたアルバム『Mother Goose』に収録されていた“トラベラー”。さっそく、成山剛(Vo&G)の柔らかな至上の歌声と、テクニカルな演奏陣が織りなす緻密なサウンドスケープが、オーディエンスの琴線を震わせていく。そして成山の「札幌から来ましたsleepy.abです。よろしくお願いします」という挨拶を挟んで、彼らにとって不変の力を誇る、切なく美しい歌モノ “メロディ”へ。続けて、まさに魚のように体を揺らしたくなる“アクアリウム”。音像にゆったり身を任せているオーディエンスが多い光景は、COUNTDOWN JAPANにおいては新鮮かもしれないけれど、みんな、こういった音楽も求めていることが伝わってくる。さらに、タイトルからしてCOSMO STAGEにぴったりな新曲“アンドロメダ”も披露! 天井の向こう側の銀河が見えそうな、大きく、深い楽曲。トリップ気分が高まっていく。演奏を終えると田中秀幸(B)が、「今やりました新曲は、来年の2月29日にシングルとして発売することになりましたんで、よろしくお願いします」と告知すると、フロアからは拍手が起こる。すると成山は「このステージ、この後も米騒動、MONOBRIGHTと北海道のバンドが続くんで、観ていって下さい」と仲間のバンドもしっかり紹介。そして、「最後に、冬しかやってない曲を」と言って始まったのは“雪中花”。思い浮かぶのは雪景色、なのにあたたかさが胸一杯にひろがって、堪らない気持ちになる。今日もマイペースに、だけど見事に、自分たちの表現を尽くしたsleepy.ab。耳も体も心もほっとするような時間だった。(高橋美穂)