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12月28日のスタートから超弩級の熱演が繰り広げられてきたCOUNTDOWN JAPAN 11/12のGALAXY STAGEも、いよいよファイナル・アクト=TOTALFATが登場! もうすぐ夜が明けようとするこの時間でも、会場を埋め尽くすキッズの顔は、この祝祭空間を最後まで楽しみきろうとする熱意に満ちている。そして……4日間の堂々のクローザー、TOTALFATの名前がヴィジョンに浮かび上がり、4人が姿を現すと、割れんばかりのハンド・クラップがフロア一面に巻き起こる! 「4日間おつかれさまでした!」というShun(Vo&B)のコールと「あけまして、おめでとおおおおおおっ!」と空をつん裂くようなJose(Vo&G)の高音シャウトから、“Highway Part2”でリミッターのぶっ壊れたメロディとビートと超絶ギターの大爆走へ! メロディック・パンクとヘヴィ・メタル直系ギターの接点から轟々とエネルギーを噴き上げてみせるTOTALFATの4人、「お前らの拳を、拳を上げろ!」(Jose)とそのまま“Show Me Your Courage”“World of Glory”と立て続けに、序盤からクライマックスのその先を目指すかのように熱量と加速度を増していく。
「幕張メッセ、調子はどうですか! あけましておめでとうございます! ヤバいね! みなさん今何時だかわかってますか! 夕方の4時じゃないよ、朝だよ!(笑)」と、会場全体を「おはようございまーす!」の挨拶へ導いてみせるShun。「笑顔だけ持って帰れよ! 悲しいこと、辛いこと、ここに全部置いていけよ!」(Jose)という熱い言葉が、オーディエンス1人1人の心に片っ端から火をつけていく。そこに降り注ぐ、1月18日リリースのシングル“Good Bye, Good Luck”の、ポジティヴィティの結晶のような目映いメロディ! “Summer Frequence”のBunta(Dr&Cho)の爆裂ドラム&Kuboty(G&Cho)のライトハンド・ソロが冬の幕張を熱風吹き抜ける真夏の風景に塗り替え、“Invention ~Good morning,my treasures~”の快速ブラスト・ビートが目も眩むような高揚感を生み出していく。
「楽しんでますか幕張メッセ! ここからの景色がめちゃめちゃいいです!」とShun。「2011年、いろいろあったっしょ? 俺たちもいろんなことを考えさせられた1年でした。ひとつのバンドとして、TOTALFATが今後どういうメッセージを詰め込んで活動していくのか、っていうことも話し合いました。それが今年……1年で答えは出ないかもしれないけど、1年で出なければ5年やります! 5年でダメなら10年やります! 俺たちはずっと続けていきます!」という真摯な闘争宣言に沸き上がる歓声が、「2012年、俺たちが愛するロックと一緒に歩いていきましょう!」というコールで一気にバースト! そこからはもう、感情のメーター振り切れっ放しの狂騒空間へ! “Place to Try”ではメッセを揺るがす《君はひとりじゃない》の一大シンガロングが巻き起こり、“Overdrive”の強靭なビートが大地を揺さぶる。 「今年もいい年にしようぜーっ!」というJoseの絶叫を最後に4人が退場する……が、鳴り止まないアンコールの声を受けて、再び全員ステージに登場。「俺たちはライヴハウスをあっためて待ってるんで」と語るShunが「2012年、俺たちはもっともっと上に行けるはずです!」と顔をくしゃくしゃにして「今、ここ」の全員の共闘宣言を叫び上げる。うおおおおおっ!とGALAXY一丸の魂の大歓声! 正真正銘ラスト・ナンバーは“Good Fight & Promise You”! 地響きのような希望の音を残して……4日間のGALAXY STAGEの全アクトが終了。「今年も絶対、いい年にしようぜ!」というShunの雄叫びが、新しい年を生きる僕らへのファンファーレのように響いた。(高橋智樹)