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今年初めてオープンしたシーサイド・ステージの出演アーティストもlukiで3人目。絶好のステージが連発されて、良い感じで温まってきたなあ……と思ってふと見上げてみると、眩しい青空と白い入道雲が広がる完璧な夏空だ! 夏真っ盛りのムードへ突入した中、luki(Vo/ハーモニカ)のステージが熱くスタートしたのであった。  ヴォーカルをとりつつも、時々腰のホルダーに納めた何個かのハーモニカをガンマンのように次々と取り出して、プレイするluki。ユニークなスタイルに、参加者たちはグイグイと引き込まれていった。ブルース・フィリーングに溢れたバンド・サウンドに対し、絶好のタイミングでハーモニカで合流し、エモーショナルな熱量を添加する様が、めちゃくちゃカッコいい! 耳で楽しむだけでなく、凛とした佇まいも魅力的だった。圧巻だったのは4曲目“ポルトベーロ”。物語の語り部のように淡々としたトーンで始まったが、中盤辺りからは巻き舌気味のアタック感に満ちた歌声も繰り出し、壮大にヒートアップしていった。  「わたしはみなさんの気持ちが分かります。実は去年は3日間テントを張って、このフェスを楽しんでましたから」というMCが和やかな笑いを誘ったりしつつも、歌と演奏によって、徹底的に濃厚な印象を残してくれたlukiのステージだった。(田中大)