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意外にも3年ぶりのROCK IN JAPAN出演となるビークル。そのあいだにベスト盤は出すわヒダカは結婚するわツアーDVDは出すわ……と公私ともに八面六臂の活躍を見せていた彼らである。期待して観ていたら、SEとともにステージに登場したのはお面の大群(!!)。全部で30人以上はいるだろうか、ステージ上はあっという間にカオスに。お面カオス。なかにはさっき別のステージに出ていたあのバンドやあのバンドのメンバーと思しき人もいる(お面だから確かじゃないけど)。そんなお祭り状態のままライヴに突入……のっけからやらかしてくれる人たちである。しかしハイライトはまだあった。新曲“LET IT GO”を経て、謎の早口言葉コール&レスポンスに続いて「言葉のプロ」ステージに呼び込まれたのはTERIYAKI BOYZでも活躍するラッパー、WISE。ビークルが参加したWISEのシングル“Into the sky”を披露すると、さらに終盤にはこの日のもうひとりのゲスト、吉村秀樹(bloodthirsty butchers)が登場して、ちょっとセンチメンタルなナンバー“SUMMER END”をパフォーマンス。それにしても、これだけカラーの違うゲストを同じステージに招いて、しかもビークル印のポップ・ミュージックを仕立てあげてしまうあたりはさすがビークル、したたかである。(小川智宏)