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3日間で幾多の感動を生んできたサウンド・オブ・フォレストが、このアクトで幕を閉じる。今年のクロージング・アクトは、SPECIAL OTHERSだ! 4月にリリースされたアルバム『PB』がオリコン初登場10位にチャートインし、5月に行われた日比谷野外音楽堂でのライヴもソールドアウトさせた彼らの絶好調っぷりを示すような、素晴らしいライヴだった。 幕開けは“Surdo”。ゆったりとしたメロディとマーチング・ビートと次第に空間を呑み込んでいくような広がりのある楽曲だ。“PB”“Laurentech”の、ぶっとくてうねるようなグルーヴとドラマティックな曲展開が、ダイナミックに押し寄せる。そのスリリングな展開に、ゆったりと自由に動かしていたオーディエンスの身体の動きもどんどん激しくなっていく。ギター、ベース、ドラム、キーボードの4人で向き合いながら演奏をするステージングのように、4人で紡いだ物語が音になって伝播し、みんなの物語となっていくという音楽の真髄を見ているようで、胸を鷲掴みにされた。MCでは「こんなに来てくれるなんて思わなかったです。ありがとう」なんて言ってたけど、サウンド・オブ・フォレストに集まった数千人のオーディエンスは、RIJ10周年のハイライトと言えるクロージングを体験できたと思う。(岡崎咲子)