お昼を回って、さらにGRASS STAGEの気温はさらにぐんぐん上って行く。爽快な風が吹き抜けるフィールドを、さらに心地良いサウンドで揺らしたのは、SPECIAL OTHERSだ。大歓声を受けてステージに登場した4人は、大きな雲に隠れた太陽を引っ張り出すように“Wait for The Sun”を演奏する。もちろんオーディエンスからは大歓声が上がり、コーラスの合唱が起こった。芹澤"REMI"優真(Key)のキーボードの音色が、まるで夏を祝福するかのように軽やかに響いている。
続く“ROOT”もオーディエンスからの大きなハンドクラップに迎えられる。宮原"TOYIN"良太(Dr)と又吉"SEGUN"優也(B)による痛快なリズムがフィールドのテンションを引っ張る、スピード感あふれる楽曲だ。GRASS STAGEを完全にSPECIAL OTHERSの世界へと飲み込んでしまうと、さらに“PB”でフィールドの熱狂を加速させていく。
ひときわ大きな歓声に迎えられたのは、“AIMS”だ。魔法をかけるように軽快に響く柳下"DAYO"武史(G)のサウンドに、GRASS STAGE中のオーディエンスが一斉に手拍子し、踊り、跳ねる。もはや夏フェスのアンセムと言っていいほどの歓喜をフィールドに運んでくれる。肌を焼く太陽の強烈な日差しが、不思議と気持ち良く感じられるぐらいだ。曲が終わるともう拍手喝采。GRASS STAGEがSPECIAL OTHERSへの愛に溢れまくっている。
「どうもありがとうございます。SPECIAL OTHERSです。初めてGRASS STAGEで演奏してるね」と芹澤がMCすると、宮原も「いやー、ありがたい。このステージに出させてもらったことも、こんなに集まってくれたこともありがたい。ありがたいが二拍子そろったね」と返す。すると芹澤が「見てよ、この天気。三拍子そろってるよ」と語り、オーディエンスからは拍手と大歓声が上がる。そう、今日の太陽だってSPECIAL OTHERSの味方だ。
芹澤の靴の裏に、洋服の青山のタグが付いていたという話でひとしきり盛り上がると、ラストに“Laurentech”を演奏する。GRASS STAGEは再び、大歓声。途中、宮原のドラムソロを挟むなど、4人の奏でるサウンドが、どこまでも陽気で楽しく、GRASS STAGEを歓喜に染めていった。「ありがとうございました!」と手を振ってステージを去る4人に、オーディエンスからは温かい拍手と歓声が送られていた。(大山貴弘)
この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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