ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013の2日目、ここGRASS STAGEのヘッドライナーとして、BUMP OF CHICKENが5年ぶりに登場! すっかり陽の落ちたステージに“ボレロ”の勇壮なSEが響き、升秀夫(Dr)が、増川弘明(G)が、直井由文(B)が、そして藤原基央(Vo/G)が舞台に姿を現すと、広大なフィールドを埋め尽くした数万人のオーディエンスから沸き上がる怒濤の大歓声! 7月に自身初のベスト・アルバム2作=『BUMP OF CHICKEN I [1999-2004]』『BUMP OF CHICKEN II [2005-2010]』をリリースしたばかりということで、この日もベスト盤収録曲を中心としたセットリストで挑んでいた4人。文字通り「時代のロック」「時代のうた」そのものとして鳴り響いてきた彼らの楽曲が、4人の演奏を通して1曲、また1曲と、ここひたちなかの夜空に解き放たれていく。何度も何度も聴いてきたはずのバンプの曲が、新たな感慨と感激をもって胸に迫ってくる。最高だ。
そんな中、「新しい曲を聴いてください!」という藤原の言葉とともに披露されたのは8月21日に配信リリースされる新曲“虹を待つ人”! 色鮮やかなイントロから、アップテンポのバスドラムが逞しくビートを刻み、藤原のひときわアグレッシヴな歌とともに、壮麗なコーラスが轟くダイナミックなクライマックスへと到達する――彼らがバンドとして新しい季節を迎えていることを、何よりその楽曲でリアルに証明してみせていた。「ジャパン・フェス、久しぶりです! BUMP OF CHICKENです! みんなほんとに 会いたかったよ! ジャパン・フェスはもう何回もあったし、これからも続くだろうけど、このお客さんのこの組み合わせは1回しかありません! 最初で最後のつもりでやるんで!」という直井の言葉が、熱い拍手を呼び起こしていく。
「具合悪い人いないですか? こんだけぎゅうぎゅうなんで、声かけ合って助け合ってください!」と呼びかけていたのは藤原。「アジカン、カッコよかったですね。9mmも、その前に出てた人もみんなカッコよかった! 僕らはニコタッチが出てる時に来て……(観客の声に応えて)うん、手をたたいた(笑)」といったMCで会場の空気をほぐしていく。そんな藤原にMCを振られた増川が「すごい人だね! 久しぶりだからドキドキしたけど、来たら楽しいです!」と答え、さらなる拍手を巻き起こす。バンプとオーディエンスとの確かなコミュニケーションが、5年ぶりのステージをこの上なく目映く彩っていく。
熱い1日のクライマックスへ向けて、藤原の歌声と4人のバンド・サウンドは刻一刻と熱を帯びていく。そして――「この夏いちばんの盛り上がりを見せてほしいです! 俺たちはこの曲が終わったら帰んなきゃいけないから」という藤原のコールとともに大団円を迎えた後、アンコールを求める数万人の歌声に応えて再びオン・ステージして、巨大なステージの袖から袖まで歩き回って感謝を伝える4人。「また出てきちゃったね(笑)。胸がいっぱいです」と藤原。ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013、2日目のラストを飾るナンバーは“天体観測”! 彼らをロック・シーン最前線に押し上げた記念碑的な楽曲が、色褪せないどころかますます強い輝きを放つ「今」のロック・アンセムとして響き渡って――終了。最高の夜を、最高の音楽をありがとう、BUMP OF CHICKEN!(高橋智樹)
この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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