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ひたちなかは見事な好天に恵まれ、午前中からその暑さには汗が噴き出すほどだ。2日目のPARK STAGE、いよいよ稼働! エリアに詰めかけたオーディエンスを朝一番に迎え撃つのは、WHITE ASHである。大歓声を浴びて姿を見せる4人。「おはよー!! ROCK IN JAPAN FES. 2日目、WHITE ASH、よろしくおねがいします!!」と歓声に応え、サウスポーのギターを搔き鳴らしながらのび太(Vo/G)が威勢良く歌い出す。4ピースのバンド・サウンドがのたうちまわり、或いは鋭く突き刺さってくるこの手応えはどうだろう。意味なんてものは後から付いてこい、と言わんばかりに日本語・英語が入り混って放たれる、のび太の焦燥感に満ち溢れた歌も最高だ。序盤からさっそくオーディエンスにコーラスを委ね、「飛び跳ねようぜ、ひたちなか!!」とバンド一体型のダイナミックなリフで転がるナンバーがエリア一面の一斉ジャンプを誘う。見事な瞬発力で、PARK STAGEのスタートダッシュをかけてくれた。

「人……人が多いー! 2010年にRO69JACKで優勝してからねえ、PARK STAGEに出れるようになりました!」「トップバッターの何が良いかって言ったらねえ、終わったらもう後は勝手に、好きなアーティストさんとか観れるわけ。でもそのためには、トップバッターの役割って重要だと思うから、みんなのテンションを上げて、最高の1日にしたいと思います!」と、演奏中のつかみかかってくるような勢いとはほとんど別人ののんびりしたトーンだが(それが彼の魅力でもあるのだが)、頼もしいMCを投げかけるのび太である。この後には、ただ爆音で駆け抜けるのではなくて、ちょっと大人びたクールなスウィング感を交えながら展開するカッコいいナンバーも披露。そして山さん(G)ひとりにギターを委ね、のび太はハンド・マイクで練り歩きながら煽り立てて歌う場面も見せる。ますます激しく髪を振り乱してベースを唸らせる彩の姿もかっこいい。「まだまだ行けるだろう!?」と執拗に煽り立てながら、「みんなでお祭り騒ぎしませんかー!!」と剛(Dr)の繰り出すビートに乗って盛大なシンガロングを巻き起こし、パフォーマンスを締め括ってみせた。まったく、寝ぼけた頭を根こそぎ叩き起こすにはうってつけの、鮮烈なロック・アクトであった。(小池宏和)




この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【WHITE ASH】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート