小雨が降り出した夕刻のPARK STAGEだが、フィールドのオーディエンスは濡れることも厭わずに屈強なビートにあわせて身体を揺らしている。それもそのはず、ステージに立つのはオリジナル・ドラマー=有松が復帰し、最新作『59days preface』の東名阪ツアーも大盛況と、再び黄金期を迎えたBACK DROP BOMB(以下BDB)なのだ。冒頭から“YOU UP AROUND”、“Road”と矢継ぎ早に楽曲を投下し、早くも場内の一体感と高揚感は最高潮に。田中仁&寿千寿による高い殺傷力と機能性を誇るギターリフ、ベース・篭橋と有松が織りなす躍動感溢れるリズム、そして2MC=白川&小島の吠えるような扇情的ボーカリゼーションと、もはや王者の風格すら纏った鉄壁の轟音サウンドはマジ鮮烈! 来年結成20周年というキャリアは伊達じゃないのだ。
中盤、“PROGRESS”のファンキーかつ原初的なグルーヴが観衆を躍らせているうちに雨も上がり、白川からは「今年の2月に有松が復帰してワンマンをやらさせてもらいまして。調子こいてもう一回やらせてもらいます。11月2日、渋谷WWWで」と嬉しい告知も! 何より圧巻だったのは、“THAT'S THE WAY WE UNITE、“BACK DROP BOMB”、“TURN ON THE LIGHT”と往年のキラーチューンを連発した終盤の一幕。“BACK DROP BOMB”からはSCAFULL KINGのサックス・NARIが加わり、さらに“TURN ON THE LIGHT”ではLOW IQ いっちゃんも飛び入りして軽快にダンス(ステージ袖にはTOSHI-LOWとTGMXの姿も!)。そんなゴージャスにしてハードエッジな狂騒感に誰しもが我を忘れてヒートアップし、沸き立つような熱狂のなかライヴは大団円となった。いやぁ、心底痺れました!(奥村明裕)
この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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