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スタート10分前辺りを過ぎると、ROCK IN JAPAN 2日目の締めくくりを真心ブラザーズと過ごすことを選んだ人々が、どんどん場内を埋め尽くしていく。そして、開始予定時刻となり、YO-KING(Vo・G)と桜井秀俊(G・Vo)が2人きりで登場。すさまじい拍手と歓声が起こる。そんな大歓迎ムードの中、1曲目に披露されたのは桜井のアコースティックギター1本の伴奏による“ENDLESS SUMMER NUDE”。超名曲がいきなり飛び出し、皆大喜び! サビでは大合唱が起こり、人々はリズムに合わせて掲げた腕を左右に激しく振る。アコースティックアレンジによる演奏とは思えないほどの爆発的な盛り上がりとなった。

サポートメンバーの上野一郎(B)と須貝直人(Ds)も合流し、2曲目以降は4人編成での演奏。燻し銀のサウンドを轟かせた“突風”。ブルージーで粘っこいノリが快感だった“マイ リズム”。渋い魅力が光る2曲が終わりMCタイム。「どうもありがとう! ここはWING TENT。初登場! ほとんどのステージを制覇してます! DJブースも出たことあります!」、そんなハイテンションな調子でYO-KINGが皆に語りかけ、再び演奏へ。“空にまいあがれ”と“消えない絵”が、ますます人々を熱く盛り上げる。ステージ上で演奏するメンバーたちも実に楽しそう。「最高過ぎるので、ここで予定にない曲をやります。ドから始まる曲です」とYO-KINGが言って、予定されていなかったらしい“どか~ん”まで飛び出すサービスぶりであった。

本編は“スピード”で終了。しかし、人々の興奮は収まらない。アンコールを求める凄まじい勢いの手拍子が起こる。「絶大なアンコールありがとう! 45年生きてきたけど、こんな速い手拍子初めてです」と桜井が目を丸くするほど、スラッシュメタル級に激しくて速い手拍子であった。そして、YO-KINGが「また1つ忘れられないライヴが出来ました!」と言って、アンコールに演奏したのは、“拝啓、ジョン・レノン”。ブルージー&グルーヴィーなバンドサウンド、ソウルフルな歌声が、我々の胸を果てしなく高鳴らせてくれた。

演奏を終えると、真心の2人とバンドメンバーたちは元気よく手を振りながらステージを後にしたが、アンコールを求める手拍子が再び起こり、全く止む気配がない。するとYO-KINGと桜井がステージに戻ってきた。「どうもありがとう。残念ながら時間が目一杯で。スタッフが挨拶だけ言ってこいと(笑)。ありがとう!」(YO-KING)。「みなさん、良い夏を!」(桜井)。2人の挨拶がWアンコールを飾って迎えた終演。最高の余韻が暫くの間、場内に漂っていた。(田中大)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【真心ブラザーズ】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート