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さあ、2日目LAKE STAGEは早くも最後のアクトを迎えてしまったわけだが、ここで彼らに特大の歓喜をブチ撒けて頂きましょう。今をときめく、そして誰しもが認めるトップ・クリエイター/プロデューサーの中田ヤスタカが、自らのメイン・ユニットであるcapsuleで今年もこのLAKE STAGEに降臨である。すげえんだ、これが。ステージ一杯を利用して巨大スクリーンを持ち込み、CGアニメーションのド派手な視覚効果も加えられたパフォーマンス。“more more more”の音が繰り出されるや否や、イエロー/グリーン/オレンジetcの色彩が目に鮮やかな衣装でドレスアップしたこしじまとしこ(Vo)が、大歓声に包まれながらステージ中央に進み出て歌い出す。シームレスに“WORLD OF FANTASY”へと繋ぎ、けたたましいエレクトロ・サウンドとビートが飛び交ってオーディエンスが腕を振るのだった。

「ROCK IN JAPAN!! LAKE STAGEへようこそー! みんな、雨、大丈夫だった!? 雨が気にならないくらい、汗かくよ! 後ろの方もいい!?」とこしじまが煽り立てたところに投下されるのは、“FLASH BACK”である。なんだろう、この過剰なまでにサーヴィス精神旺盛な選曲は。猛烈なアタック感で迫るシンセ・リフに、今にも弾き飛ばされるようだ。

まだまだ止まらない、こしじまの伸びやかなヴォーカル・リフレインと共に届けられる“Feelin' Alright”から、エリアの後方まで一様にオーディエンスが舞い上がる“JUMPER”。以前にも思ったけど、音がめちゃくちゃ良い。湖畔のステージを絶好のレイヴ会場へと変貌させてしまうパフォーマンスだ。そして、夜に溶け込むように滑らかなシンセ・フレーズが彩るのは、先刻の雨に濡れたオーディエンスにも優しい“In The Rain”である。最高。踊らせるだけじゃない、シンガロングを誘う流麗な歌メロの“Sugarless GiRL”もプレイされるし、視界一面のスウェイを誘いながら舞い上がる“グライダー”へと連なっていく。いくら今春、2枚のベスト・アルバムをリリースしたからといって、この流れには嬉しい悲鳴を上げるしかないだろう。そして、無数の人々が踊る光景に宿るロマンと甘いラヴソングが不思議とシンクロする“Stay with You”を経て、「突然ですが、新しいアルバムが出まーす!!」という告知に驚かされながらのトドメの一撃に“Starry Sky”だ。多忙な中でも現場感覚を失わず走り続けるcapsuleは、やはり今回も凄かった。(小池宏和)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【CAPSULE】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート