2日目SOUND OF FORESTのトリを務めるのはcapsule。今年も昨年に引き続き、LIVE SETでの出演だ。セットチェンジでステージの至るところに無数の電飾が、そして中央の一段高いところにDJセットが設置され、いよいよ準備は整った。ほとんど日も落ちきった午後7時15分、会場を埋め尽くすオーディエンスの大歓声を受けて、暗闇の中、中田ヤスタカ、こしじまとしこの二人が登場。オープニングは“JUMPER”。中田のバキバキのエレクトロ・トラックにのせて左右に腰を揺らしたり、ぴょんぴょんジャンプしたりと、ステージ上を動き回りながらオーディエンスの注目を惹きつけまくっていく「ポップ・アイコン」こしじまは、キュートすぎるにもほどがある。短い間隔で明滅を繰り返し、アトランダムな模様を形作っていたステージ上の電飾が極彩色に変化して、グリーンのレーザーライトが照射されて始まった2曲目は“FLASH BACK”! 目の前で繰り広げられている音と光の超高次元的コラボレーションに、完全に現実感を吹っ飛ばされたオーディエンスは、我を忘れてダンス、ダンス、ダンス! 土着的なパーカッションの音が鳴り響いた“I WILL”からの“WORLD OF FANTASY”では、頭に立方体の箱を被ったパフォーマンスグループ=グラインダーマンがステージに合流! こしじまと横並びになってアーティスティックなダンスを披露し、会場内のテンションに更なる拍車をかけていく。 そして“OPEN THE GATE”が流れている最中に「まだまだいくよーひたちなかー!」と、こしじまがMCをしてから“STRIKER”へ。そのまま次の“PRIME TIME”まで、グラインダーマンが鉄を削って火花を飛ばす派手なパフォーマンスを繰り広げ、オーディエンスを大熱狂させる。そして再び2人になって、映画音楽のような壮大なオーケストラを切り裂いて始まったラスト・チューンの“more more more”。絶え間なく降り注ぐ音と光のシャワーを浴び続けた会場のカタルシスが最大限に達したところで、2日目のSOUND OF FORESTは大団円! 「ありがとうございましたcapsuleでした! バイバーイ!」(こしじま)という言葉を残して彼らがステージを去っていき、クロージングBGMの“Here Comes The Sun”が流れ出しても、アンコールを求める拍手喝采はいつまでも鳴り止むことはなかった。(前島耕)
CAPSULE のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ