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昨年のROCK IN JAPANには「筋肉少女帯の大予言」という名で登場した彼らだったが、今年は筋肉少女帯の名で通常営業。と、思いきや、大槻ケンヂ(Vo)はなぜかマネキンの生首を片手に、血のりがベッタリと付いた白衣を着てSOUND OF FORESTに登場する。もちろん、フィールドのオーディエンスからは大、大、大歓声である。

1曲目に”ツアーファイナル”を演奏すると、フィールドからは「ゴーホーム!」「ファイナル!」と大きな声が上がり、無数の手が左右に揺れて、大盛り上がりを見せる。続く、「日本をインドに」「してしまえ!」というお馴染みのやり取りからスタートした“日本印度化計画”でフィールドの盛り上がりはさらにヒートアップ。SOUND OF FORESTを揺さぶるそのサウンドの分厚さたるや、圧巻である。

このライヴはWOWOWでも生中継されているとのことで、「今、お茶の間でゴロゴロしながら観てる奴らに、リア充というものを教えてやろうぜ!」とFORESTを煽るオーケン。そして「とっても不思議な感じです。中野でピンク映画を4本観て、観終わったら1日が終わってるっていう、悲しい青春だったんです。そんな悲しい青春を過ごした男が、夏フェスのステージで歌ってんだぜ。夢、あるよ。はっきり言って、ドヤ顔で上から目線で言うけどさ、お前らも良いことあるよ、そのうち」と語ってオーディエンスを爆笑させると「夏フェスに一番似つかわしくない曲を持ってきました」と“蜘蛛の糸”を披露。フィールドからは「大丈夫!」と大きな声があがる。演奏中、白衣を脱ぎTシャツ姿になったオーケンだが、Tシャツにも血のりがべったり付いているという用意周到さである。白衣を振り回して熱唱するオーケンに、フィールドの興奮はさらに加速する。

「さっき、ハヤシくんのDJに飛び入りで歌って、バテてるんです、僕は。SOUND OF FOREST、お茶の間のみなさん。一つお願いがあります。Twitterで『オーケン老けた』ってつぶやかないでください。しかもさっき、転んで血まみれになって」と語り、またもやフィールドを爆笑させるオーケン(じゃあ、さっきの生首は一体……)。さらに“香菜、頭をよくしてあげよう”を歌うと、ステージから会場を見回すと、「ありがとう。ありがとう。やっと元気になれました。SOUND OF FORESTは初めてだったんですけど、良いね、ここ。雰囲気良いね。血みどろの格好、間違ってたね。爽やかな場所だったね」とステージで反省するオーケン。「今年でメジャーデビュー、25周年。これからもまだまだバカなことをやっていきます」と語れば、オーディエンスからは温かい拍手と歓声が上がる。ラストは“釈迦”、“踊るダメ人間”でSOUND OF FORESTにものすごい熱狂を生み出してフィナーレ。25周年の筋少が、FORESTを完全に手玉に取ったステージだった。(大山貴弘)




この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【筋肉少女帯】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート