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「来た来た来たー! ひたちなかに今年も暑苦しい奴らがやってきた! しかも意味のわからない限定改名だ、筋肉少女帯の大予言だあー!」と、登場するなり叫んだ大槻ケンヂ(Vo)。何が大予言なのか、オーディエンスはわからぬままに1曲目“イワンのばか”へ。橘高文彦(G)による凄まじい速弾きも炸裂すると、超満員のスタンディング・ゾーンは何だか異様な盛り上がりに。
「予言します、大予言です」とオーケンが言うと、ミステリアスなサウンドが奏でられる。続けて「みなさん驚くと思います。この後フェスは今日、更に盛り上がるであろーう! あと5分したらWOWOWの生中継が始まるであろーう! みんなテレビに出れるもんだからあまりに盛り上がりすぎたが故に手をクロスしてジャンプし、こう叫ぶであろう、ダーメダメダメ、ダメ人間と~~~!」と“踊るダメ人間”へ。確かに予言通り(笑)、真夏の太陽が燦々と照りつける野外で、大観衆が「ダメ人間ダーメ!」とジャンプするシュールな大盛り上がりに。

その後、“釈迦”ではオーケンがマネキンの頭のようなものをふたつ振り回しながら叫ぶように歌い、最後はモニターに倒れ込み、駆け付けたスタッフにより担架で運ばれる。これが「演出」なんだなと瞬時に察したオーディエンスによる「オーケン!オーケン!」コール。それを制しつつ、内田雄一郎(B)が「さて、予言予言! この真夏の野外で爽やかなアコースティック・インストゥルメンタルで涼んでくれれば、担架で運ばれたヴォーカリストが復活するであろう~」と言い、“航海の日”へ。会場がインストで爽やかムードになってきた頃、更に暑苦しい真っ赤なターバンと真っ赤なロングジャケットでオーケン復活!! ラストは「筋肉少女帯の中でもマニアックな大作をやります!」と“サーチライト”を。内田雄一郎と橘高文彦と本城聡章(G)らの華麗なる演奏力とオーケンのパフォーマンスは、このLAKE STAGEに大きなドラマと異様なまでの一体感を生み出した。まさに大予言通り、いやそれ以上の(!?)盛り上がりだったのであ~る!(上野三樹)