ついに出た! 筋肉少女帯がひたちなかに!! 割れんばかりの大歓声の中現れた大槻ケンヂの特攻服姿がまぶしすぎる。「ダーメダメダメダメ人間!」というフレーズがシンガロング必至の“踊るダメ人間!”でスタート。「皆さんご一緒にー! オーバー40のヘヴィーメタルバンドですよー!」と大槻があおる。1 万人のオーディエンスの振りもばっちりだ。筋少を聞いたことのない世代まで巻き込んだ大熱狂。これぞフェスの醍醐味だ。「明らかにアウェイ」「はなから勝負はついてる。体力的には俺たちの負けだー!」という自虐的なMCが大爆笑を誘う。「この日本を印度にしてみないかー!」というMCに続いては“日本印度化計画”。確かな演奏力を誇る筋少だけに、繰り出されるメタルキッズ号泣の早弾きに痺れる。「エブリバディ、ドリフスターズは知ってるか? 世代を超えてローリングストーンズなみに知られているドリフターズ。その中の高木ブーを知っているか!?」「イエーイ!」。そして、“元祖高木ブー伝説”へ! 特攻服を脱ぎ、ぶんぶんと振り回す大槻の姿に胸が熱くなる。“イワンのバカ”で大盛り上がりの会場に向かって、「ありがとう。ありがとう。(フェスに)出てみるもんだなー!」と叫んだ後は、代表曲“釈迦”で大団円を迎えた。間違いなく今年のフェスのハイライトのひとつだろう。(小松香里)
筋肉少女帯 のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ