GRASS STAGEもだいぶ涼しくなってきた。「踊る準備万端」という前のめりなオーラ満々の観客の前にあらわれたのは、白シャツに色違いのネクタイというお揃いのいでたちで決めたRIP SLYMEだ! 2001年の初出演以来、ターンテーブルと4本のマイクで素晴らしいステージだけを見せ続けてくれた彼ら。否が応でも期待が高まってしまうではないか。FUMIYAがターンテーブルに立ち、流れてきた1曲目は……夏にぴったりの大人っぽいチューン“熱帯夜”! 股間に手をあてて腰をくねらすセクシー・ダンスにマキシマム ザホルモンのナヲとダイスケはんが飛び入り参加するというサプライズがありつつ、本フェスが初披露となる新曲“Supa Sonic”、会場全部が躁状態の“HOTTER THAN JULY”と続く。さらに、“JOINT”では3万人がタオルを振り回して狂乱状態になり、「ひとつになりましょう、ロッキンジャパン」で始まった “One”では、荘厳な雰囲気のなかメッセージがダイレクトに届く。ライヴに参加するこっち側も、楽しくなったり切なくなったり踊ったり笑ったり大忙しだ。“STEPPER’S DELIGHT”“GALAXY”といったヒットチューンを連発したあとは、最後の最後で“楽園ベイベー”を投下。この、かゆいところに手が届く「わかってる感じ」はリップスライムならでは。楽しすぎて泣きたくなる、という極上のエンターテインメント・ライヴ、今年も堪能させていただきました。(上田智子)
RIP SLYME のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ