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刻一刻と陽が傾いてくるにつれて涼しさを増してきたひたちなかのGRASS STAGEを熱く沸き立たせるのはRIP SLYME! 2年ぶりにこのステージに登場した5人、のっけからずんずんと腰にくるビートでオーディエンスのハートを突き上げたところで、7月にリリースされたばかりの最新シングル“ジャングルフィーバー”ドロップ! 至ってゆったりとこの最高のシチュエーションを楽しむようなILMARI/PES/RYO-Z/SUのラップと歌声&FUMIYAが繰り出すソリッドでアグレッシヴなトラックのコントラストが、最高の多幸感という名のマジックを生み出していく。そして、4人のアカペラから流れ込んだ“楽園ベイベー”では広大なフィールドをハンドウェーブで埋め尽くしてみせる――昨年のメンバー個別活動期間を経て、この5人でしか生み出せないRIP SLYMEというヴァイブを、それぞれが全身で(あくまで自然体で)楽しんでいるようにも見えるし、それを観ているだけでなんだか無性に嬉しくなる。

「さっき楽屋で温度計見てたら、10何度とかですよ。ということは! お前たちは思う存分暴れられるってことですね! 熱くなったほうがいいってことですね!」とRYO-Z。「RIP SLYMEのライヴは手を叩いて、声を上げて、あとは自由に踊るだけですから! 知らない曲は、知ったかぶりしろ!……といったところで、新曲をやってもいいですか!」と、現在制作中というアルバムから新曲を披露して、いきなりオーディエンスをがっつり揺さぶりコール&レスポンスを巻き起こしてみせる。「俺たちやりたい曲いっぱいあるからさ、駆け足で行くよ!」と息つく間もなくメドレーに突入、アゲ曲からメロウな名曲までサマー・チューンの数々を矢継ぎ早に畳み掛けていく。

「暑いね! 涼しいと思ったけど暑いよ……お前たちだね!」と、上気した顔で満足げのRYO-Z。「まだまだ知ったかぶりで盛り上がってくれますか! サカナクションに最高のパスをしないといけないんでね!」と、終盤はさらにパワフルなダンス・タイムへと突入!  “熱帯夜”が編み上げる音のアバンチュールがGRASS STAGEをダンス・フロアに変え――たところへ、袖から引っぱりこまれたホルモンのダイスケはん&ナヲも一丸となっての狂騒フィーバーへ! 最後は「何でもいいから振り回して!」というRYO-Zの言葉に導かれて“JOINT”では数万本のタオルがオーディエンスの頭上に渦を巻く! 秋には『DANCE FLOOR MASSIVE IV』ツアーも控えているRIP SLYME。5人のエンターテイナー精神がどこまでも熱く沸き立っていることがよくわかる、爽快なステージだった。次はいよいよ初日ラスト:サカナクション!(高橋智樹)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【RIP SLYME】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート