メニュー
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る



緑色、赤、ピンク色など、煌々と輝くツノを着用した人々が、待ちわびた様子でソワソワ動いているフロア。開演を告げるSEが鳴り響くと、ものすごい歓声が上がった。そしてステージに現れた猪股ヨウスケ(G&Vo) 、高橋ケイタ(G)、星野サトシ(B&Vo) 、小石トモアキ(Dr)。ケイタは持参したツノをいくつか投げ込み、お客さんのツノ着用率をさらに高める。そんな一風変わった登場を経て“幻想のマボロシ”がスタート。前のめりな勢いで疾走するバンドサウンド。そのパワーに負けないくらいの雄叫びをステージに向かってぶつけるお客さんたち。会場内の全員が、この時点で早くもマックス状態。続いて“悲しい歌が鳴り響く前に”と“レインボー”も連発され、WING TENTは最早理性0%、本能100%の無法地帯と化してしまった……。

「ROCK IN JAPAN、いきなりトリをやることになりました。ありがとうございます! こんなにたくさんの人が観に来てくれたから良かった。朝に会場に来たんだけど、気が気じゃなくて……。他の人のライヴ、全然観られなかった(笑)」、ヨウスケのMCが場の空気を和ませ、再び演奏へ。ここからは一層ブレーキ知らず、アクセル全開の展開となった。“どうだっけ”と“ライジング”が連発され、高まり続けるお客さんたちの雄叫びとダンス。そこにさらに拍車をかけたのがケイタのギターソロ。何も見えないくらいのスモークに包まれたステージからエネルギッシュなフレーズを放つケイタの姿は猛烈に神々しい。そして、彼が上半身裸になるのを待っていたかのように“暴走列車”へと雪崩れ込む。その度に絶頂が延々と更新され続けるのに驚かされる。まるで心臓破りの坂を全力で駆け抜けるかのようなステージングであった。

本編は“ドクターダウナーのテーマ”で締めくくられたが、さらなる演奏を求める手拍子と歓声がすぐに起こる。その熱気に応えてアンコールへ。「お祭りだから盛り上がっていこうぜ!」とヨウスケが皆を煽って“まちぼうけ”がスタート。飛び跳ねながら踊る人々のエネルギーがフロアをグラグラ揺さぶる。メンバーたちもさらにアグレッシヴに爆音を轟かせていく。感無量。そして完全燃焼! 最高にホットでワクワク出来るライヴだった。(田中大)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

【Dr.DOWNER】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート