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「俺たちのステージに集まってくれて、ほんとうにありがとう! SEはフォレストにちなんであの曲を。それでは手拍子! ハイ!」と言いながらステージに現れたたなしん(Ba/Cho)は、なんと熊本県のゆるキャラ「くまもん」の着ぐるみ姿! SOUND OF FORESTにちなんで選曲したのだという“森のくまさん”を熱唱して、人々の手拍子を誘う。そんなブッ飛んだオープニングを経て“キャッチアンドリリース”がスタート(イントロ中にたなしんは着ぐるみを素早く脱ぎ、身軽なパンツ一丁姿に)。力強いバンドサウンドに包まれながら金廣真悟 (Vo/G)が歌声をのびのびと響かせる。初っ端から熱い4人のサウンドに刺激され、お客さんたちのノリも絶好調! ステージから届けられるサウンドに負けないくらい大きい歓声が、フィールド全体から巻き起こった。そして2曲目“空ばかり見ていた”の演奏が終わり、最初のインターバル。

たなしん:わたくし、たなしんが何かを求めたら、とりあえず“パン!”と言ってくれればいいです。腹減った時はこれです。
(1本のものすごく長いフランスパンを取り出す)
たなしん:フランス?
お客さんたち:パン!
たなしん:パンを食べたから喉が渇きました。喉が渇いた時はこれだ!
(シャンパンのボトルを取り出す)
たなしん:シャン?
お客さんたち:パン!
たなしん:[Champagne]、グラスステージおめでとう! 
(シャンパンを空ける。ドボドボ零れる白い泡)
たなしん:ロック・イン・ジャ?
お客さんたち:パン!

……いつもながら文字に起こすとワケが分からないが、不思議と気持ちがビシバシ伝わってくるたなしんによるコール&レスポンス。そして、彼のカウントダウンを合図に皆が一斉に「ファイヤー!」と全力で叫び、“言葉にならない”へと雪崩れ込む。大喜びで身体を揺らす我々が今、包まれている快感は、まさしくタイトルそのまま、言葉にならない! そんな絶好のタイミングで、“未来へのスパイラル”が飛び出し、誰も彼もがさらに興奮を露わにして飛び跳ねる。すごいぞ、グッドモーニングアメリカ!

「ずっと出たかったステージでライヴを出来て嬉しいです。ずっとここを目標にしていました。僕らは休止した時期があったり、メンバーが脱退したり、なかなかなうまくいかなくて……。そんな時、高校で一緒だったTOTALFATや、後輩のBIGMAMAのライヴをROCK IN JAPANで観て悔しくて。でも、今日は同じステージに立てて、ほんとにほんとに嬉しいです。彼らがいたから、共に闘っている仲間、支えてくれる人、みんながいるから、ステージに立つことが出来ています。今日という日は一つの目標だったけど、まだまだ夢の途中です。一歩ずつ進んで行こうと思います!」、渡邊幸一(G/Cho)によるグッと来るMCを経て“輝く方へ”。瑞々しいメロディがキラキラと迫って来る。そして、ラストに披露されたのが“ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ”。皆の熱狂を限界まで絞り上げようとするかのように、激しく、熱く、とことんハジケたサウンドが広がっていく。大盛り上がりの光景を眺めながら、メンバーたちも笑顔を輝かせていた。

全曲の演奏を終えて、手を振りながら去っていく4人を、お客さんたちの拍手と歓声が包む。あの場にいた誰も彼もが、グッドモーニングアメリカのライヴの楽しさを、改めて強烈に実感していたに違いない。(田中大)




この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【グッドモーニングアメリカ】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート