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いよいよ開幕のROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013! 開場と共に雨は上がり、暑くもなく、快適なコンディションでこの初日を迎えることが出来ました。最大規模ステージとなるGRASS STAGE、一面の芝に覆われたフィールドは、朝一番から駆け付けた大勢のオーディエンスに早くも埋め尽くされております。当フェス総合プロデューサー=渋谷陽一による「初GRASSです! 気合入ってます!」「4年でここまで駆け上がってきました!」という呼び込みから、トップバッターの[Champagne]が登場だ。川上洋平(Vo/G)による哀愁のギター弾き語りでゆったりと“Waitress, Waitress!”を切り出し、「最高の一日にしようぜー!!」と熱い意気込み一閃、4ピースのバンド・サウンドが荒馬のように駆け出す。続いて庄村聡泰(Dr)の頭上高くにセットされたシンバルを含んだビートが激しく打ち鳴らされ、ザッツ[Champagne]という必殺のロックンロール・リフと一緒くたに転げ回る“Rocknrolla!”だ。まるで飛び跳ねるオーディエンスの熱気が雲を撥ね除けてしまうかのように、ここで陽が照ってフィールドが一層明るくなる。

この6月にリリースされたニュー・アルバム『Me No Do Karate.』からは、ギラつくギター・サウンドを目一杯撒き散らしながらの“Stimulator”を投下すると、「いつも偉そうなことばっか言ってますけど、今日はさすがに、こんなに人が集まると思わなかったんで嬉しいです!(川上)」「人間だから一個一個のライヴに思い入れもあるわけで、何が言いたいかというと、最高に気持ちいいぞー!(磯部寛之・Ba/Cho)」といったふうにメンバーもこの広大な屋外ステージでのパフォーマンスを目一杯楽しんでいる様子だ。ちょっと謙虚なMCのようだが、路上パフォーマンス時代からあったというメロディアスなシンガロング・ナンバー“Forever Young”は、むしろこれぐらいの規模で響き渡るべきスケール感の一曲だろう。更にはコーラスを押し付けるように預ける“言え”、都市の空隙と孤独を切り裂く“city”と、[Champagne]流の現代的な高機動型ロックンロールが続けざまに放たれる。白井眞輝(G)が全力で搔きむしるギターは、ここで今回最高の爆音を振りまいていた。

「思い出しますね。2009年、デビューの前の年に、先輩のライヴを観に来て。バックステージに入れたんですけど。メシ食って帰っただけっていう。悔しくてね。それから4年経って、このステージに立つことができました。ありがとうございます!」と川上は感慨深そうだが、「次はぜひ、もっと暗くなった時間に会いたいですね」と不敵な一言を添えることも忘れない。クライマックスは“Kick&Spin”から“Starrrrrrr”へと、確信を持って走り続ける現在形の[Champagne]を見せつけ、華麗かつ豪快に、フェスの幕開けを飾ってくれたのだった。(小池宏和)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【[Champagne]】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート