ボカロ・シーンの立役者、kz（livetune）が真昼のDJ BOOTHに登場。パーカーのフードを目深に被り、ミステリアスに気負いなくプレイ・スタート。エレクトロから始まり、ソウルフルな歌ものハウスで徐々に上げていく序章を経て、BOOM BOOM SATELLITES“KICK IT OUT”～DAFT PUNK“ONE MORE TIME”と連なる大ネタ連発で一気に上昇気流に乗る。ロックをルーツとするkzだけに、ほおおこう来ましたか、と思っていたら、続くゆず“夏色”は全く予想しなかった展開でびっくり。さらにTHE BOOM“風になりたい”のカヴァーでJ-POPゾーンを形成する。そして！！ フロアが十分あったまったところで遂に初音ミク楽曲livetune“Packeged”投下！ きゃりーぱみゅぱみゅ“PONPONPON”、Fukase（SEKAI NO OWARI）をフィーチャーしたlivetune“Take Your Way”、安藤裕子による“ワールズエンドスーパーノヴァ”を経て、最後に持ってきたのは2曲目の初音ミク楽曲livetune“Tell Your World”。ここで初めて巨大なスクリーンに初音ミクの姿が登場し、クライマックスへ。ステージ上のkzも（マイクを通さず）大きく口を開けて歌い、エモーショナルな姿を見せる。
選曲はもちろん、各楽曲に施したエフェクトや意匠を含め、クリエイターkzの音楽的な栄養が存分に味わえたステージだった。（斉藤知太）
この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です！ 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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