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昨年10月にiTunes配信オンリーの7曲入りEP『Sayonara Twilight』で初リリースを果たし、今年2月27日に1stフル・アルバム『NO REASONN』で本格的にデビューするも、メンバーはCircle、Triangle、Squareという名前で、ジャケ写を見ても覆面みたいなのをかぶってて顔が見えないし、プロフィールの類いもまったく不明だし、ライヴとかもやんない。どの曲もメッセージ性に溢れていて、どの曲もどえらくシリアスで、でもどえらくドリーミーでもあって、そしてどえらくせつなくて、つまりどえらくすばらしいこと以外は、いつまで経ってもなんにもわからなかったCTS。日本のDAFT PUNKか? いや、DAFT PUNKはメディアには顔を出さないけど、DJとかは素顔でやってたし(昔、新宿LIQUIDROOMで観たことがあります)。このCTS、僕もレコ屋でたまたま『NO REASON』を試聴して、「うわ、なんだこれ、かっこいい」と即買いしたものの、その後もただそれを聴いているだけでなんにも知らないままだったんですが、彼ら(って、男性だという証拠もないが。ただ、写真を見ると男の体型な気がする)はなんと、初めてのライヴの場所に、このROCK IN JAPAN FESTIVALのDJブースを選んだのでした。

写真のとおり、ステージに現れた3人は、アルバムのジャケットのままのいでたち。ステージ左から、シンセ1台弾きのTriangle、スタンドマイクのヴォーカルCircle、DJのSquare、という並び。“Sayonara Twilight”でライヴはスタート、“Hello Universe”“Just Bring It”と、『NO REASON』収録の曲たちが続いていく。曲に合わせて、バックのLEDに歌詞がばんばん映し出されたりする、つまり何を歌っているのかをオーディエンスにしっかり伝えたい、という演出。エルヴィス・プレスリーの“好きにならずにいられない”(昔ハイスタもカヴァーしていた“Can't Help Falling In Love”ですね)のカヴァーをはさんだりしつつ、ラストは、きた! アルバムのタイトル・チューン“No Reason”! どれも四つ打ちだしめちゃめちゃ踊れる音なのに、そしてお客さんいっぱい集まっているのに、ダンスしてる人と同じくらい、じいーっとステージを見つめている人も多かったが、なんかとても印象的でした。不思議なものを観た。で、すばらしかった。(兵庫慎司)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【CTS】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート