メニュー
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る



PARK STAGE初日のトリを務めるのは、昨年のDEVILOCK NIGHT THE FINALで復活し、磯部正文(Vo/G)/平林一哉(Vo/G)/岸野一(B/Cho)/山崎聖之(Dr/Cho)という新体制で本格始動を果たしたHUSKING BEE! 昨年も同じ布陣で当フェスに出演しているものの、当時はあくまでも磯部正文&平林一哉名義。HUSKING BEE名義での、しかも今年2月リリースのニュー・アルバム『SOMA』を携えての、実に9年ぶりとなるROCK IN JAPAN FESTIVAL帰還である。その雄姿を見届けようと、PARK STAGEは開演前から大盛況。……が、イッソンはサウンドチェックに登場するなり「こんばんは、さだまさしです」とボケを一発。そこから本編へ移り、“#4”に突入した途端にフィールドの空気をスパークさせてしまう緩急自在の手腕も含めて、さすがはライヴバンド=ハスキンなのであった。

その後は“Put On Fresh Paint”“Art Of Myself”“暖願コントロール”と『SOMA』収録曲を3連投。往年の青春の匂いを残しながらも格段に肩の力の抜けた「2013年版ハスキン・サウンド」が伸びやかに鳴っていく。もちろん、新体制で鍛え上げてきたバンド・サウンドの強度も抜群。そのまま“BY CHANCE”“New Horizon”と名曲を畳み掛け、「みんな一緒に歌ってください!」と“SING TO ME”に雪崩れ込むと、一糸乱れぬシンガロングが発生する。バンドと共に年を重ねたお客さんが多いのか、はたまた伝説のバンドを初めて目撃しようとする若いお客さんが多いのか、じっとバンドの音に耳を傾けるオーディエンスが多い印象。しかし確実にオーディエンスひとりひとりを高揚させているのが分かるように、次々と放たれる新旧の楽曲群は、キラキラとした輝きを放ってフィールドの隅々まで浸透していった。

「ハスキンはこの後、台湾のフェスに出演します。そこでは『野』とか『火』とかのステージがあるんですけど、僕たち『風』なんですよ」というMCから“新利の風”で本編ラストを飾ると、鳴りやまないアンコールに応えて再登場。オーディエンスからの「あと4日!」という声に、「え、なになに? “8.6”聴きたいの?」と応えたイッソン、「本当は“欠けボタンの浜”だったけど、どっち聴きたい?」と急きょ多数決を敢行する。結果は“8.6“に軍配が。そのまま大ラスの“WALK”までフルスロットルで完走し、初日のPARK STAGEを華やかに締め括ってくれた。

今の時代と共鳴しあう現在進行形のバンドとして、ROCK IN JAPAN FESTIVALに帰ってきたハスキン。最高のアクトをありがとう。(齋藤美穂)






この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

【HUSKING BEE】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート