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国民的なパフォーマンス・グループAAA(トリプル・エー)のメンバーにして、ヒップホップ・シーンでソロ・アーティストとして、己の道を切り拓いてきた男。その情熱とスキルはシーンの重鎮や熱心なファンをうならせ、今や最注目のラッパーの一人となっている。SKY-HI、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初見参である。プロレスラー、ミル・マスカラスのテーマソング“スカイ・ハイ”に乗り、マスカラスのマスクを被って登場!という狙い澄ましたオープニング。マスクを投げ捨て、フリースタイル調のMCの中で「俺の方が楽しみにして来たからな!」と叫ぶ宣戦布告の何たるかっこよさよ。“CRITICAL POINT”“PROPS”での高速ラップは、この男が筋金入りの実力者であることを一瞬でわからせる。1DJのみを従えたマイク一本のパフォーマンスは、初心で臨む潔さと、数々のビッグ・ステージを経験してきた風格を両方感じさせ、見るものの心をほどき、自然にステージに引き込む力を持っている。そして、この男はハートがかっこいい。多少アウェイかもしれない、と思い臨んだであろうステージで彼を温かく迎えたオーディエンスへの感謝、自分が初めて出演するフェスの脈々たる歴史への感謝を述べてみせる。それは用意してきたMCという感じではなく、彼がステージの流れの中でつかんだ実感であることがとてもよくわかった。さらに、タオルを回して欲しい曲では、タオルを回すことをまんま求めるのではなく、オーディエンスが様々なアーティストのタオルを持っていることをわかった上で「私が好きなアーティストはこんなにかっこいいタオルを作ってんだって自慢してくれよ!」とリードするセンスにも感服。ラスト3曲ではダンサーを従え、エンターテイメント性をググッと上げた充実の展開。観た人は絶対好きになったでしょ?と強く思うステージだった。(斉藤知太)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【SKY-HI】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート