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SEが鳴った瞬間にクラップの海となった広大なフィールドを、1曲目からいきなりぶっ放した“恋のメガラバ”でジャンプとダンスとヘッドバンギング渦巻く狂騒のダンスホールへと塗り替えてみせるマキシマム ザ ホルモン! マキシマムザ亮君の轟音ギター&上ちゃんの極太ベースが一丸となったヘヴィ・サウンドがGRASS STAGEを底から揺らし、ナヲのドラムがオーディエンスのハートのリミッター決壊必死のドライヴ感を描き出し、狂騒の使者のようなダイスケはんのシャウトが空気を震撼させる。“maximum the hormone”の呪術的なベースラインが爽快な暗黒ロックへの扉を開き、あたり一面ヘドバンとスクリームで満たされた中を、エクストリームなハードコア・サウンドと「そんなもんじゃねえだろ!」というダイスケはんの絶叫が響き渡る。とびっきりのカオスの始まりだ。

「ROCK IN JAPANへようこそ! すごいねこの景色! 何でしょう、もうハンパじゃなく楽しいです!」と呼びかけるナヲに沸き上がる大歓声。「いいんですか? さっきのワンオクの後うちらで。地デジからアナログになっちゃったぐらいの……」「メンバー構成は同じなんですけど、顔のでかさがハンパない!」「悔しいんで、ワンオクの残り香を売ろうと思います!」「去年はつけまつけてくるの忘れたんですけど……今年は、つけまつけてきた!」とGRASS STAGEのタイムテーブルをネタに爆笑を巻き起こした後、「三度のメシより、メシが好き!」コールを挟んで、リリースしたばかりの最新アルバム『予襲復讐』から繰り出した“便所サンダルダンス”の破壊力! そして“「F」”で夕陽に照らし出される数万人規模のヘドバンとジャンプ! 「1年ぶりにこのステージに立ちますと、すごい光景があるんじゃないかと頭ではわかってたんですけど、やっぱすごいわ! こんなイケてない俺たちでも、信念曲げずにやり続けたら、こんなすごいステージに立ててます!」というダイスケはんの言葉に、熱い拍手喝采が広がっていく。

中盤は『ぶっ生き返す』モード。灼熱のハードコア・ディスコ“ビキニ・スポーツ・ポンチン”、上ちゃんのチョッパー・ベース轟く“チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ”を叩きつけ、さらに“シミ”“ぶっ生き返す!!”を連射! 「バンドやってたら、こんなこともできるんですよ!」とダイスケはん。「すべての音楽バカヤロウども、ありがとうございます!」と今この瞬間への感謝を語るダイスケはんに続けて、「我々もラスト……2万曲となってしまいましたけど(笑)」とナヲ。そして、遠くのトイレ待ちの人から袖で見ているワンオクのメンバーまで、目に映るすべての人に呼びかけての超特大「麺カタこってり」が決まったところで、ラストは亮君のヘヴィ・サウンドが漆黒の炎を放つ“恋のスペルマ”&GRASS STAGE丸ごとジャンプへ導いた“握れっっ!!”で爆裂大団円!(高橋智樹)




この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【マキシマム ザ ホルモン】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート