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SEが流れ、ステージ上の機材類にセットされている黄色い電飾が一斉に点灯。バンドメンバーたちに続いてINORANが登場すると、待ちわびたお客さんたちの歓声が一際高まる。そして、歪みまくったベースが先陣を切り、スタートしたのは“smoke”。襲いかかる爆音がとにかくすごい。とんでもない刺激の塊のサウンドを浴びて、場内の誰も彼もが早くも興奮を露わにしながら身体を揺らしていた。

ブッ太いビートがWING TENTの天井を破りそうな勢いで迸った“SuperTramp”。エモーショナルなギターリフを軸に、さらに熱い盛り上がりを巻き起こした“no options”の後、最初のMC。「盛り上がってますか? ロック・イン・ジャパン! INORANです。そして、素晴らしいバンドのメンバーです。今日はこの場所に出られて嬉しいとかじゃなく、思いっきり楽しむために来ました。最後まで飛ばしていくのでよろしく!」とINORANが言って、“Your Light Is Blinding”へ。メンバー各々が互いの轟音にさらなる轟音を上塗りするかのように奏でるサウンドが凄まじい。そして、この曲の残響を火種として一層燃え上がったのが、“grace and glory”。歪みまくったギターサウンド+ブッ太いリズム隊の融合の仕方が半端ではない。無敵のサウンドが、我々のアドレナリンをさらにたっぷりと絞り上げていった。

《Get Laid》《OH YEAH!》という叫びをINORANと観客が激しく交わし合いながら興奮を共有した“Get Laid”の時点で、フロアの人々は皆汗まみれ。そして、再びMC。「ここで、スペシャルゲストを。イギリスのFEEDERのベーシスト、TAKA! 一緒にMuddy Apesというバンドをやってます。 昨日もロフトで一緒にやりました。彼はグラストンベリーとかも出てるんですけど、“日本のフェスをぜひ観たい”と。“だったら、ベースを弾いて”ということになりました(笑)」、するとなんとFEEDERのTAKA HIROSEがステージに登場! 始まったのは“Hide and Seek”。強力なバンドサウンドに、さらに分厚いベースが加わり、辺り一帯の地面がビリビリとヤバいくらいに震える。レッドゾーンを遥かに超えた爆音と興奮が我々を包む。全曲の演奏が終わり、INORANたちが去った後も、場内の残響はなかなか消えない……。本当に壮絶なステージだった。(田中大)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【INORAN】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート