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PUFFY、MONGOL800とタイムレスな名曲の数々が披露された後には、今をときめく説明不要のポップ・アイコン=きゃりーぱみゅぱみゅがオンステージ。祭り太鼓が鳴り響いて巻き起こるコールは「ぱみゅぱみゅ!」。色とりどりの衣装に身を包んだ可愛すぎるダンサーたち=きゃりーキッズに続いて、ピンクの大きなリボンを乗せたきゃりーが姿を見せ、叫びともつかない大歓声が巻き起こされる。6月にリリースされ、アートワークもインパクト大だった新作アルバムのタイトル・チューン“なんだこれくしょん”をイントロ的に披露すると、早速“インベーダーインベーダー”が来襲である。続いてアルバムから披露される“み”。一度聴いたら離れない楽曲と、ひたすらキュートでユーモラスなダンスを繰り広げるきゃりーたちの姿。「ちびっこも含めて家族みんなで楽しめる」というのは確かにそうなのだけれど、誰もが知らずのうちに口ずさんで一緒に踊り出してしまうようなこの中毒性って、ちょっとヤバいものなんじゃないだろうか。

「昨年は(SOUND OF)FORESTってとこでライヴをやらせてもらって、なんと2つも昇格しましたー!」と自身の破竹の勢いを無邪気に喜ぶようなMCに続いては、ライヴでお馴染み、フリをレクチャーしながらの親切設計ナンバー“みんなのうた”だ。ここまで来ると本当に、誰もが逃れられなくなってしまう。“ふりそでーしょん”はカラフルなドット柄のCGアニメを背負って披露され、寸劇的なダンス・パフォーマンスを見届ける合間にきゃりーはお色直し。“きゃりーのマーチ”で再登場してポーズを決めると、今度は“つけまつける”で改めて歓喜の渦の中に飛び込んでゆくのだった。ファッションもダンスも言語も、纏めて価値観が転覆させられてしまったこの痛快な体験は、今の時代に生きてきゃりーと出会ったすべての人々の財産ではないだろうか。“にんじゃりばんばん”はまたもや「忍者のポーズ」からフリをレクチャーする。きゃりーはアカペラで歌いながら練習させるという念の入れようである。

「今度はみなさんでジャンプしてください!」と、いつの間にかGRASS STAGEを完全にコントロールしてしまったきゃりーの“PONPONPON”。ダメ押しに「あたしすごい楽しかったんで、最後まで皆さんも楽しんでくれますかー!?」と“ファッションモンスター”も繰り出し、フィールドを笑顔まみれにしてしまうキュートなモンスターのステージは幕になった。うまく思考が追いつかない部分もあるけど、ひとまず目も耳も至福。(小池宏和)






この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【きゃりーぱみゅぱみゅ】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート