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ライヴ前、サウンドチェックのためにステージに登場した4人。彼女たちのライヴを楽しみに、ステージ前で待っているファンからの歓声に応えて、「“ループ”やろうか?」と言って本意気で演奏し始める。もちろん、PARK STAGEは拍手喝采。そんなサプライズもあって、ねごとのライヴが始まる時刻には、PARK STAGEいっぱいにオーディエンスが詰めかけている。

「こんにちは、ねごとです。ROCK IN JAPAN、よろしく!」と語って演奏したのは、疾走感のある3拍子のリズムが印象的な“Lightdentity”。フィードから大きなハンドクラップが巻き起こり、PARK STAGEに爽快な熱気が広がっていく。この後も、曲のイントロが始まるたびに大歓声と手拍子が巻き起こっていた。ねごとが本当に愛されていることが伝わってくる。

そんなあたたかいオーディエンスを前に、彼女たちもステージで飛び跳ねながら演奏したり、蒼山幸子(ヴォーカル&キーボード)が“メイドミー…”をハンドマイクで歌ったり、思いきりこのステージを楽しんでいる様子だ。去年のROCK IN JAPAN FESTIVALではSOUND OF FORESTに登場し、ステージに立つ喜びを口々に語っていた彼女たち。だが今日は、堂々たるものだ。ふわふわなのに尖っていて、それでいて力強いねごとの世界が、PARK STAGEを豪快にねじ伏せている。

「ROCK IN JAPAN、ねごとのステージにようこそ! 今日は涼しくて良かったね。え、暑い? そういう時は、ねごとの夏フェスタオルがオススメだよ!」という澤村小夜子(ドラム)のMCに続いて、大きな拍手と歓声が上がったのは、“メルシールー”だ。フィールド後方まで集まったオーディエンスがリズムに合わせて一斉に跳ねる光景を見て、こんなにスケール感のあるバンドだったかと改めて驚かされる。

ライヴが進むごとに引きこまれていくステージは、オーディエンスの手が揺れた“カロン”で爽快な一体感をもたらし、ラストの“sharp ♯”で歓喜を爆発させた。最後の最後まで、オーディエンスをダイナミックに引っ張っていく腕っ節の強さを見せつけたねごとのロックは、この上なく痛快だった。(大山貴弘)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【ねごと】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート