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LAKE STAGE・1日目前半戦ラストは、6年連続「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」出演となるTOTALFAT。「テンション上げていこうぜ! 今日はいつもより温度が低いから、夏にナメられんなよ!」(Shun/Vo・B)、「ロックしようぜ!」(Jose/Vo・G)のコールから“Place to Try”炸裂。晴れやかなメロディがLAKE STAGEいっぱいのジャンプとシンガロングを巻き起こし、JoseとKuboty(G)のツイン・ギターがオーディエンスをさらなる熱狂空間へと煽る。そのまま「夏が来たぞ!踊ろうぜ!」のJoseのコールから“PARTY PARTY”へ突入。パンクとディスコとメタルが合体したようなルール無用のパーティー・ナンバーが、会場丸ごと巨大なダンス天国へと導いていく。さらにその高揚感を“Summer Frequence”のエネルギッシュな多幸感へとジャック・インしてLAKE STAGE一面にタオルを舞わせてみせる――タフなパンク・サウンドでもって、迷いも衒いもなく真っ直ぐ歓喜の彼方へ手を伸ばすTOTALFATの闘志が、光り輝くアンサンブルとなって熱く弾けていく。

「今この場所をライヴハウスにしたいと思ってます! ライヴハウス・LAKE STAGEへようこそ!」というShunの言葉とともに、7月にリリースしたばかりの新作ミニアルバム『SEVEN LIVES』から“Room45”、さらに「夏にぴったりな曲を作ってきました!」(Jose)と新作からもう1曲“Jungle Fever”を畳み掛けてLAKE STAGEを一面タオルだらけの風景にしてみせる。「まだいけんだろ? 腕が疲れたら足を疲れさせようぜ!」というJoseの煽りから雪崩れ込んだのは鉄壁のライヴ・アンセム“Highway Part2”。Bunta(Dr)の疾走ビートが、この至上の「ライヴハウス」をでっかく躍動させていく。そして、“World of Glory”のJose&Shunのパワフルなメロディが、Kubotyの超速タッピングと絡み合いながら、ひたちなかの空を貫くように噴き上がっていく。

「めっちゃ楽しいです! 幸せです! 音楽ができてることも、自分の喉から声が出てることも、自分の愛する楽器で演奏できることも、落とし物が見つかることも(落とし物を探している観客のほうを見ながら)、自分の前にこんな景色が広がっていることも、全部幸せです!」と語るShunの言葉に拍手が広がる。「この会場を飛び越えて、今日ここに来れなかった人にも、天国で俺たちを見つめてくれている人のところにも、パンク・ロックを届けられたらいいなと思って来ました。音楽に不可能はないって、どうかこの4分間だけ信じさせてください!」――熱い想いとともに放ったラスト・ナンバーは“Overdrive”。4人の渾身の歌と音がひときわ強く、逞しく、幸福な光景を描き出していた。(高橋智樹)





この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【TOTALFAT】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート