目下、６月９日に発売したニュー・アルバム『OVER DRIVE』を引っさげての全国ツアー真っ最中のTOTALFATが今年はPARK STAGEに登場。SEが流れると同時に意気揚々と拳を突き上げながら登場したメンバー。ゆっくりとギターをかき鳴らしながら、どこまでも突き抜けるような高音ボーカルを聞かせるJose（Vo/G）。幕開けにふさわしい"Invention ～Good morning, my treasures～"で、目も覚めるような痛快なパンク・チューンを投下し、ステージもフロアもパンパンの熱気が立ち込める。続く、"Ryan, Don't Worry"では「そんなもんか、お前らー！」とJoseがシャウトをかますと、会場のヴォルテージは早くも臨界点を達しそうなほど上がっていく。Vo/BのShunが「この芝生をダンスフロアに変えて、全員で楽しもうぜ！」と叫ぶと、"Life Like Movies"の４つ打ちのリズムに乗って、あちこちでくるくる回ってジャンプをしながら楽しみ尽くすキッズたち。Shunの「まだまだ行くぞー！ かかってこいよー！」という煽りに、「ウォ――！！」と応戦し、目まぐるしいスピード感とスリリングなライヴ展開に翻弄されていく。超速スピードの "DA NA NA"では「Oi！ Oi！ Oi！」と掛け声が沸きあがり、さらなる追いうちをかけるようにShunが「まだまだ止まんねーぞ！」と"Hightway Part2"をドロップすれば、フライングVを握り締めたKuboty（G）のテクニカルな速弾きギター・ソロが止まらない！ もうこれ以上ないってくらいにエネルギッシュに高音シャウトし続けるJoseにも完全にノックアウト寸前だ。しかし、こんなもんじゃ終わらない。続く"Overdrive"では更なる絶頂を迎える。「ここから見た景色が最高です！ TOTALFATのライヴはここにいる４人だけじゃなくて、ここにいる全員で作ってると改めて確信しました」とはShunの言葉。会場を見渡せば後ろの後ろまでジャンプするキッズたちで埋め尽くされている。そして、Joseは「ここにいる全員の汗が俺らの楽器だから！ 全員でいい汗かくぞ、騒げー！」とシャウト。真夏の炎天下にさらなる猛攻勢を加えた"Summer Frequence"、そしてシンガロングがひちなかの空を突き抜けた"Good Fight & Promise You"で、全員で創り上げたTOTALFATの最高に痺れるライヴは締めくくられた。（阿部英理子）
