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ついに開幕したROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013。5つのライヴ・ステージの中で最初にオープンするWING TENT、その栄えあるトップバッターを務めるのは、彼ら! 今年5月12日に国営ひたち海浜公園にて行われた全国高校生アマチュアバンド選手権「TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2013」の優勝バンド、the Village Papas!!

例年になく涼しい風がテント内にも吹き込む中、ステージに現れた4人。まずは向き合ってジャーン!と音を合わせるとと、「皆さん僕たちと一緒に楽しく踊っていきましょう!」と1曲目へ。ズシンと胸に響くダンサブルなビートに乗って、齋藤幹(Vo&G)の張りのある歌声が気持ちよく伸びていく。紅一点のドラマー・義永華子(Dr)に加え、2ギター+1ベースの4ピースで鳴らされるのは独特のクセがありつつポップに弾けるギター・ロック。そのキャッチーなサウンドに導かれ、会場を訪れたばかりのオーディエンスが次々にWING TENTへ近寄ってくる。

「僕たちは千葉県を中心に活動している高校生のバンドです。こんな素敵なステージに立てて、こんな素晴らしい光景を見られて幸せです。本当にどうもありがとう!」と挨拶する齊藤の傍らには、「TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2013」で獲得した優勝トロフィーが誇らしげに飾られている。そして「当たり前の日常の幸せを大事にしたいと思って、この曲を書きました」という紹介から“ただいま。”へ。ギター1本の弾き語りから徐々にバンドが加わり、エモーショナルな熱量を高めていくスロー・テンポのサウンドに乗って、「ただいま」「愛している」といった何気ない言葉が慈しむように歌われていく。そして「僕たちから皆さんの背中に蝶の羽根を授けていきます!」と最後に放たれたのは、“蝶”。4人のサウンドとコーラスが分厚く絡み合うアップビートの音塊でオーディエンスのスウェイを導き、ステージを颯爽と去って行った。高校生らしい瑞々しいエネルギーと、高校生らしからぬライヴ巧者ぶりを同時に見せつけてくれた、素晴らしいスタートダッシュだった。(齋藤美穂)






この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【the Village Papas】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート