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「暑いね! NICO Touches the Wallsです。暑い中、このステージを選んでくれてありがとう! ロックに行こうぜ!」と光村龍哉(Vo/G)のMCから、レッド・ツェッペリン直系のギターリフが炸裂する。ヘヴィかつラウドなサウンドが打ち寄せる“damaged goods~紫煙 鎮魂歌~”だ。フィールドいっぱいに集まったオーディエンスからは拍手と歓声があがる。ステージがデカければデカいほどスケール感を増すNICOのロックが、いきなりGRASS STAGEを蹴り上げるように豪快な疾走をみせる。

イントロで、古村大介(G)がマラカスでフロアタムを叩いて突入したのは、“夏の大三角形”だ。途端に、ものすごい手拍子が巻き起こる。夏空の下、空へ突き抜けるように爽快に響く光村のヴォーカルがなんとも心地良い。「ひたちなか、ロックしていく準備はできているか?」と“ストロベリーガール”でフィールドの熱狂をさらに加速させると、“THE BUNGY”でGRASS STAGEに大合唱を巻き起こす。

「好きなように踊ってくれよ!」と始めた“チェインリアクション”では、演奏前に対馬祥太郎(Dr)のリズムにあわせて、光村、古村、坂倉心悟(B)が入れ替わり立ち代わりでカスタネットやタンバリン、カウベルをサンプリングしていき、それを楽曲に挟むという演出を見せる。そんな“チェインリアクション”でみせた壮絶なバンドアンサンブルは、NICO Touches the Wallsのライヴのハイライトの一つだった。さらに、オーディエンスの手が一斉に揺れる中、披露した“Mr.ECHO”は、彼らの全身全霊のパフォーマンスが大きな生命力を描くかのようだった。

「今年もNICO Touches the Walls、このGRASS STAGEに帰って来られて、とても嬉しいです。ありがとう。こんなジメッとしたひたちなかの暑い夏のために、新曲を書いてきました。この辺の天気は変わりやすいと聞いています。雨に降られたらそれなりにゲンナリすると思いますけど、そんな時は僕らのこのサマーチューンをお守りみたいに胸に閉まっておいてください」と光村が語って歌ったのは、今夏リリースしたシングル“ニワカ雨ニモ負ケズ”だ。ラストは「この夏で、一番デカい手拍子を聞かせてくれ、ひたちなか!」と光村が叫び、GRASS STAGEのフィールド中がハンドクラップに埋め尽くされた“手をたたけ”。ラストを「Good bye Adios また来年」と歌うと、オーディエンスからは大歓声が。壮絶、壮観、そして爽快な盛り上がりをGRASS STAGEに繰り広げてくれた最強のステージだった。(大山貴弘)






この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【NICO Touches the Walls】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート