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1曲目の“妄想隊員A”からエッジの効いたサウンドと迫力に満ちた歌の力で一気に攻撃をしかけたNICO Touches the Walls。光村(Vo・G)が「ひたちなか、最後まで宜しく!」と叫ぶと大歓声が沸いた。続く“Broken Youth”で更にヒートアップし、蒼きセンチメンタリズムと狂おしい衝動を抱えたままオーディエンスみんなと共に揺られているような時間が心地良い。早くも汗を撒き散らし、眩しそうな表情で(というか、相当眩しいんだと思う、ほんとに)続く“THE BUNGY”を熱唱する光村をはじめメンバー全員、気持ち良さそうにプレイしている。
「ROCK IN JAPANのみなさんこんにちは! CMで最近話題の僕らですが、バンド名が長すぎてちっとも覚えてもらえないNICO Touches the Wallsです!」という光村のMC。そのCM曲“手をたたけ”の前にはパンパンと手拍子するタイミングをレクチャーし、みんなで練習してみるも、1回でバッチリだったのですぐに本番に突入。キャッチーなメロディとみんなのジャンプ&手拍子が見事にかみ合って、とても美しい光景となった。どれだけ、ヒートアップしてもしっかり揺るぎない彼らの演奏力と、オーディエンスを乗せる統率力は、ほんとに立派なもんだ。更に“ホログラム”“マトリョーシカ”と、彼らの成長の軌跡を描くように楽曲が畳み掛けられていく。
「初めてROCK IN JAPANに出てから5年が経って、今日は3回目のLAKE STAGEなんですけど。今年も汗だくになりながらここでロックが出来てほんとに最高だと思っています」という光村のMCを挟み、ラストの“Diver”へ。正直な想いを吐き出すようなこの歌に、彼らが音楽を信じる力が真っ直ぐに添えられた感動的なフィナーレとなった。(上野三樹)